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ルンバを動かせる部屋にしたい! ライフオーガナイザー直伝、"ルンバブル"な部屋作り

 ロボット掃除機「ルンバ」で家事時短とよく聞きますが、物を床置きしない暮らしが難しいという人も多いのではないでしょうか。そこで、ライフオーガナイザーとルームスタイリスト1級を持つ大友 のぞみさんに、床に物を置かずルンバが動かしやすい"ルンバブル"な家づくりについてうかがいました。
ルンバがラクラク動き回れる"ルンバブル"な家づくりについてうかがった

床置きOK! 「仮置き」を上手に取り入れて、ルンバブルな部屋作り

 「時短」という言葉は既に一般的ですが、今回のテーマ「時産」は、時短によって「ゆとりの時間を産み出す」という意味です。例えば、面倒な床掃除をルンバに頼めば、その時間を自分のために使えますね。今回は「家が散らかっていて、ルンバを使いこなす自信がない」というお悩みを解決する、簡単な片付け術についてお話しましょう。

 「ルンバが欲しいけど、部屋が散らかっていてルンバを動かすスペースがない!」というお悩みは、私のところにも相談があります。基本の収納は、物1つ1つに「定位置」を決め、出した物を常に定位置へ戻すことで片付いた状態が保ちますが、忙しいとつい、床やテーブルなどへ置きっぱなしになる「チョイ置き」で一時しのぎをしてしまいがちです。そこでルンバのスイッチを入れる前に、それらの物がルンバの邪魔にならないようにまとめておく「仮置き」がオススメです。

 おもちゃが散らかっている、たたむ予定の洗濯物がドサッと置かれている、収納に入り切らない物が床に置かれているといった、数々の「チョイ置き」へ1つずつ「定位置」を決めて、収納していくのではなく、ルンバを使う直前にサッと物を移動できる仕組みを作れれば、手軽にルンバを使い始められますよ。物に合わせた「仮置きの場所」を用意し、床に散らかった物をコンパクトにまとめたり、床から浮かせる収納を作れば、ワンアクションで床に空間ができてしまいます。

床に散らかった、おもちゃや新聞、雑誌。片付けるのが面倒でルンバを導入できないというお悩みを解決しましょう

 我が家では昨年ロボット掃除機を導入し、使いこなし方を研究してきたほか、ライフオーガナイザーとして、部屋が散らかった末にルンバがホコリを被ってしまったご家庭の片付けサポートもしてきました。ここから、ルンバブルな部屋を作る方法を、最新の「ルンバe5」を使いながら具体例を交えてご紹介していきましょう。

ルンバブルな部屋作り1:床に散らかった「おもちゃ」対策

 床に散らかる物には、一時的に保管する「仮置き」スペースを作ります。

 例えばおもちゃ。ひとつひとつには、箱や引き出し、棚などの「定位置」があっても、子どもは遊んだら散らかしっぱなしですね。忙しい中では、ルンバのためにおもちゃを定位置へ戻すのも大変。おおざっぱに放り込める「カゴ」や「ボックス」を用意してみましょう。ルンバで掃除をする前にポイポイ放り込み、一時的に「仮置き」するのです。

おもちゃは、いろいろ組み合わせて遊んだ後、散らかしっぱなしになることが多いもの
部屋の隅に仮置き場所を作ってまとめれば、ルンバブルな部屋に変身
コンパクトにたためる大きめでカラフルなボックスは、おもちゃの仮置きにピッタリ

 おもちゃを入れたボックスは、部屋の隅へ置いたりテーブルやソファへ乗せれば、ルンバが掃除できるようになります。またボックスに色や形のバリエーションがあれば、おもちゃを種類別や人別に分けて入れてもいいですね。子どもと一緒に「ルンバのためにお片付け、よーいドン!」などとゲーム感覚でやれば楽しく、片付け習慣にもつながりますよ。

 しかも「ルンバe5」には、センサーで見えない壁を作ってルンバの侵入を防止できる「バーチャルウォール」が1個付属しています。ブロックやパズルのピースなど、細かくてボックスに入れるのが大変なおもちゃは、隅に寄せて「バーチャルウォール」で隔離してしまいましょう。「バーチャルウォール」は、公式ストアで追加購入もできます。電池も約8~10カ月もつので経済的ですよ。

 ルンバで掃除したあとの仮置きおもちゃは、収納の定位置を作れるのが1番ですが、仮置きボックス自体を定位置にして使ってもいいでしょう。

ルンバの侵入を防ぐ「バーチャルウォール」。我が家ではルンバが触れると倒れてしまうラックを避けるために活用しています

ルンバブルな部屋づくり2:放置しがちな「本や雑誌」対策

 読みかけの新聞や雑誌は、床などへ放置して散らかりがちですね。また郵便物や書類の類も「あとで戻そう」とテーブルへチョイ置きして、それが積もって部屋を圧迫することも。新聞や雑誌は出し入れしやすいマガジンラック、郵便物や書類は中を確認しやすい浅めのトレーなど、それぞれの物に合わせたチョイ置きスペースをあらかじめ作っておき、そこへ仮置きするとスッキリします。

つい床へ「チョイ置き」してしまう新聞や雑誌など
物に合わせたチョイ置きスペースへ仮置きして、散らかりを防いで

 とはいえ、これらはあくまでもチョイ置きです。定期的に「定位置」へ移動させましょう。読み終わった新聞や雑誌、不要なDMなどは捨て、手紙は返信していかないと、どんどん溜まってしまいます。その場しのぎではなく、あらかじめ作ったチョイ置きスペースなら、すでに半分整理された状態で置かれているので、溜まって面倒になる前に片付けられますよ。

 我が家では、勉強本などを床へ散らかす息子に「ボックス付きワゴン」を用意したら、ルンバで掃除する前に、ワゴンへサッと片付けられるようになりました。

我が家の息子は、勉強中の本などを床へ置きっぱなし
小物類は浅型、ファイル類は深型と、物に合ったワゴンならしまいやすい

ルンバブルな部屋づくり3:ドンと置きたくなる「カバンや衣類」対策

 仕事や買い物後の重いバッグは、つい床へ置きたくなるもの。脱いだ衣類、取込んだ洗濯物なども、床などへ置きっぱなしにしがちですね。引っ掛けて収納できるこれらは、壁面を利用した仮置きがオススメです。

 我が家では、パジャマの脱ぎ散らかし対策に、「壁美人」というフックを洗面所へ付けています。朝、家族が着替える部屋へパジャマ用カゴを置き、パジャマを入れたらカゴごと洗面所のフックへ掛けてルンバをスタート。

 カゴのほか、持ち手つきの洗濯ネットならそのまま洗濯機に入れられるので、より便利になりますね。このとき、フックを子どもの手の届く高さに設置すると、脱いだ服を自分で片付ける習慣づくりにも役立ちます。

石膏ボード製の壁に、ホチキスで付けられるフック「壁美人」。跡が目立たず、耐荷重や形も豊富
洗面所の壁へ壁美人で吊るした無印良品のワイヤーバスケット
持ち手つきのかわいい洗濯ネットなら、そのまま洗濯機で洗えて便利

 また窓際へ突っ張り棒を設置すれば、取り込んだ洗濯物を掛けておくこともできます。部屋にちょっとしたスツールがあれば、床へチョイ置きしたカバンや衣類を置けますね。これらの「仮置き場」は、ルンバを使う前の待避所として利用するだけでなく、最初から活用して、床置き自体を防ぐこともできますね。

床置きしたバッグは、部屋の中を歩きづらくしてしまう
スツールやフックでスッキリ

 ここまでお話してきた、おもちゃや本、カバンや衣類などの「仮置き」のアイデアは、床へ散らかった物をおおざっぱにまとめ、ルンバがスムーズに動ける部屋を作るテクニックです。箱やカゴ、フックなどは増えてしまいますが、物が雑然と床へ散らかった状態は、ルンバが掃除できないだけでなく、部屋を行き来しにくかったり、足の踏み場がないなどストレスにもなりますね。この「おおざっぱに仮置きする」仕組みは、ストレスを減らしてくれるだけでなく、急な来客に対応できるのも大きなメリットです。

 ここからは、新しく発売された「ルンバe5」の特徴と、便利な機能をご紹介していきましょう。

「ルンバe5」のオススメポイント1:吸引力と賢さで、お部屋をきれいに

 今回発売された「ルンバe5」は、「AeroForce(エアロフォース)3段階クリーニングシステム」を搭載しています。これは、2本のゴム製の回転ブラシ「デュアルアクションブラシ」と「パワーリフト吸引」で、細かなゴミやカーペットに入り込んだホコリまで、逃さずキャッチしてくれる機能です。

 実際にゴミを吸い取る仕組みは、「デュアルアクションブラシ」の1本目が回転しながら、床のゴミを浮き上がらせたところに、逆回転する2本目のブラシが床に密着し、ハイパワーモーターが吸引するというもの。「デュアルアクションブラシ」の羽根が、従来品よりも長くなったために、床とより密着できるようになり、吸引力がアップしています。

2本のブラシが逆回転してあらゆるゴミをキャッチする「デュアルアクションブラシ」

 ナビゲーションシステムは、センサーが毎秒60回以上もその状況を判断する「iAdapt(アイアダプト)」を採用。部屋の広さや形状、汚れ具合といった状況を収集する数十のセンサーを搭載していて、状況判断しつつ、あらかじめ用意された40以上もの行動パターンのなかから最適な動作を実行します。そのため、部屋の広さや形状、汚れ具合を的確に読み取って、ぴったりなお掃除をしてくれるんです。また、汚れた箇所をきれいになるまで集中的に掃除する「ダートディテクトテクノロジー」も搭載しています。

 さらに「ルンバe5」は、自分が入れる隙間があればどんどん進んでいきますし、カーペットの段差も2cmまでなら乗り越えてお掃除。お部屋を何度も行ったり来たりしながら、掃除していきます。実は、同じ場所を何回も往来して、さまざまな角度から掃除することで、ゴミを残さず吸ってくれているのです。

ソファの下も入り込んで掃除してくれます
カーペットなどの段差も、2cmまでなら乗り越えてくれるので、手間がかかりません

「ルンバe5」のオススメポイント2:スマホ連携で、スケジュール機能や外出先からの操作も

 「ルンバe5」は、Wi-Fiを搭載しているので、専用のスマートフォンアプリ「iRobotHOME」をインストールすれば、さまざまな機能が使えるのも便利です。

 曜日ごとの「スケジュール機能」は、曜日ごとに時間を指定しておけば、その時間にルンバが自動で掃除をしてくれる予約機能です。あらかじめスケジューリングできるので、子どもの帰宅時間、テレビ番組の曜日などに合わせて掃除ができます。我が家なら平日は朝に、土日はゆっくり寝て午後にルンバを予約。予約した時間に勝手に動いてくれるので、掃除のことを全く気にせずOK。時間を有効に使えます。

「スケジュール機能」は、曜日毎に好きな時間を設定できます

 また、出掛ける前にせっかくルンバブルな部屋にしたのに、スイッチを入れ忘れて外出してしまっても、外出先からスマホでルンバのスイッチも入れられるので助かりますよ。

 スケジュール機能や外出先からの掃除などは、掃除中のルンバを見ていないので、どんな掃除だったのか分かりませんよね。「ルンバe5」には通知機能と履歴機能があるので、お掃除が終わったことをスマートフォンへお知らせをしてくれたり、各回の「清掃時間」「清掃開始時刻」「ステータス」「ダートディテクトの回数」を後から見ることもできるので、安心です。

見てないところでお掃除しても、「履歴機能」で、どんな掃除だったのかを報告してくれます
お掃除ごとの履歴も、表示してくれます。汚れが多いと時間が長めになります

「ルンバe5」のオススメポイント3:ダスト容器は水洗い可能になり、お手入れが簡単に

 お手入れしやすくなった「ルンバe5」では、初めてダスト容器を水洗いできるようになりました。ゴミを溜める場所なので、ホコリだけでなくベトついたりして、洗いたいと思っていた方もいるのではないでしょうか。

 容器の脇に付いているフィルターを外せば、あとは水でジャブジャブと洗って、清潔に保てます。容器の作りも意外とシンプルなので、乾かすのもお手軽ですよ。

ダスト容器を水洗いできるようになったので、清潔に使えます

 ダスト容器がいっぱいになったかどうかも、わざわざ覗く必要がありません。アプリの「お手入れ」画面で、ゴミ容量が分かるようになっているので、時間のあるタイミングでチェックして捨てればOK。ほかにも、メインブラシや本体のお手入れ時期も、アプリで分かるので便利です。

 また、ゴム製の「デュアルアクションブラシ」は、髪が絡みにくいのもうれしいところ。毛でできた従来の回転ブラシと比べると、髪の毛が絡むことがほとんどありません。もし髪が絡まっても、両端で輪っか状となってスポッと抜けますので、サッと捨てられます。

ダスト容器やメインブラシ、ロボット本体のお手入れ時期もアプリでチェックできます
髪の毛はブラシの端で輪になるので、つまんでサッと捨てられます

 さて、ルンバの購入を迷っている人に話を聞いてみると、さまざまな疑問を持っているようです。そこで、よく聞く3つの疑問にお答えしながら、ルンバの使いこなし術や特徴についてお話していきましょう。

Q1)隅々まで掃除できる?⇒A1)ほんの少し、手助けしてあげましょう

 「ルンバe5」は、イスの脚周り、部屋の隅や壁際などゴミでも、3本の細いブラシ「エッジクリーニングブラシ」が、素早く回転して掃き寄せてくれるので大丈夫。でも、ルンバが入れない狭い場所は、少し手助けをしてあげましょう。

 例えば、ルンバが下へ入れないほど背の低いソファやベッドには、「脚上げツール」が便利。私は、ベッドの脚の高さを上げるツールをソファで使っています。「ソファ 脚上げ」「ベッド 脚上げ」などとネットを検索するといろいろ出てきますので、ソファやベッドの脚の太さや耐荷重などを確認してから購入しましょう。これで、ルンバもラクラク入れるようになって、自分は何もしなくても、掃除が行き届くようになりました。

ソファやベッドの脚の高さを上げられるツール。買う前にサイズや耐荷重などをチェックしましょう
ソファの高さが上がったので、自分は何もしなくてもルンバがきれいに掃除してくれます

 また狭い隙間のホコリは、ルンバで掃除をする前にハンディモップやハタキなどでサッとかき出しておけば、あとはルンバが掃除してくれます。ハタキもハンディモップも、ホコリが気になる場所ごとに常備しておけば、使いたいときにサッと手に取って、使い終わったらすぐに片付けられるので、出し入れのストレスがありません。「ルンバで掃除をする前のひと手間」に大活躍です。

 私の愛用品は「ダチョウハタキ L」。見た目がかわいいので、リビングの壁の隅に掛けておけるところが気に入っています。羽根が絡め取ったホコリは振り払うだけで落とせるうえ、おしゃれ着用洗剤で洗えるので、長く使えて経済的です。

使い捨て紙製モップが付いたハンディモップ(写真上)、ダチョウの毛バタキ(下)
我が家では、テレビ裏の壁にハンディモップを掛け、周囲のホコリをサッと床へ落としてから、ルンバで掃除しています

 スツールなど脚のある物は、脚の間が40.5cm以上のものを選ぶようにしましょう。このサイズなら、ルンバが通って掃除してくれますよ。食洗器を上手に使うには、洗いやすくする食器の入れ方があるように、ルンバにも少しの手助けをしてあげることで、細かい部分もピカピカになり、満足感もグッと高まります。

Q2)10万円もするなんて高い!⇒A2)1カ月1,000円でストレスから解放されるならお得

 「ロボット掃除機って10万円もするんでしょ?」と、なかなか購入に踏み切れない人も多いと思います。でも今回発売された「ルンバe5」は49,880円(税抜)と、5万円を切る価格です。

 以前は私も、ロボット掃除機は「高価でぜいたくな家電」と思っていました。ですが、「ルンバe5」を4年間使ったとすると、1カ月で約1,040円という計算になります。月1回のランチ代で毎日の掃除のことを考えなくて良くなるのですから、従来のイメージよりずっとお得な買い物ではないでしょうか。

 私自身もロボット掃除機を使うようになって、掃除の義務感というストレスから解放され楽になりました。同時に、「家事に対するストレスって自分で思っているよりも大きかったんだ」ということにも、楽になって初めて気付きました。そしてとても便利な「ルンバe5」に切り替えた今では、「ルンバは暮らしに必要な生活家電」だと感じています。

ルンバでもたらされる「時産」で、ゆとりある豊かな毎日を

 「ルンバe5」は私にとって初めてのWi-Fi家電でしたが、思ったよりもずっと簡単に便利に使えました。何より、うっかり者で面倒くさがりの私には、スマホでスイッチの入れ忘れを挽回したり、本体をひっくり返さずにお手入れ時期が分かったりするのは、かなりのストレスフリーです。さらに、手帳を見なくても決まった曜日に掃除してくれるので、掃除をすることそのものを考えなくて済むようになり、気持ちに余裕ができました。

 ルンバに掃除をお任せすれば、新しい自由な時間が生まれます。でも、この「時短」で生まれた時間、あなたは何に使いますか。忙しい毎日を送っていると、せっかく生まれた時間をつい他の家事などに使ってしまいがち。でも、それを繰り返していくと、さらに忙しく余裕がなくなってしまいます。ときには時短で生まれた時間を、ショッピング、映画、家族の外出など、心を解放させる時間に当てる「時産」を取り入れてみると、気持ちに余裕がでてきますよ。

 今回ご紹介した「仮置き」を活用したルンバブルな部屋づくりは、取り入れるのも続けるのも簡単。気軽にルンバを家に迎えて、暮らしの中で「時短」を積み重ねながら、「時産」でゆとりの時間を手に入れてみませんか。

提供:アイロボットジャパン