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“日本で一番のウォーターサーバー”をcado×CLYTIAで共同開発

ウォーターサーバーを知っているが使ったことがない人に

「cado×CLYTIA ウォーターサーバー」左からブラック、ホワイト、ボルドー

 水の宅配サービスを行なうウォーターダイレクトと、空気清浄機や加湿器などを展開するcadoは、ウォーターサーバーを共同開発した。

 従来の宅配水サービスのウォーターサーバーはレンタルタイプが多いが、今回の「cado×CLYTIA ウォーターサーバー」は本体買い取りとなり、価格は43,200円(税抜)。水の値段が割引される専用プランが用意される。

 中にセットする水を定期的に購入する宅配水サービス「CLYTIA」専用のウォーターサーバー。ウォーターダイレクトによると、宅配水の市場は年々増加傾向にあるものの、導入していない人も多く、同社の調べでは約79.5%が「ウォーターサーバーを知っているが利用したことがない」と答えたという。

ウォーターダイレクト 代表取締役 執行役員社長 伊久間 努氏
宅配水市場は年々増加傾向にある
同社の調べによると、約79.5%が「ウォーターサーバーを知っているが利用したことがない」と回答した

 ウォーターダイレクト 代表取締役 執行役員社長 伊久間 努氏は、「宅配便で水を届ける、回収の必要がないペットボトルを使うなど独自の取り組みを進めてきた。市場は拡大しているものの、ウォーターサーバーを自宅に置くということに抵抗がある人も多い。そこで、これまでとは違うアプローチ、違うターゲットに向けたフラッグシップモデルをcadoさんと一緒に開発した」と語る。

エコモードや常温水などこれまでにない機能を

 本体は使い勝手を重視し、従来にない機能を多数備える。水のボトルは従来、本体上部にセットしていたが、新モデルでは下置きスタイルに変更、取水口の高さを床から80cmとし自然な姿勢で水を注げるようにした。また、ボトルの残量などを確認できるLED、タンク内を衛生的に保つ加熱クリーンシステム、室内が暗くなったら自動で温水タンクの電源をオフにするエコモードなどを備える。

 エコモードは、光センサーで室内の照度を検知する仕組みで、電気代は通常より約2割ほど少ない約504円/月となる。

 さらに、ウォーターサーバーを既に使っている人からの要望が多かった「弱冷水モード」を新たに採用した。これは冷水を約15℃前後のぬるめにするというもので、ウォーターサーバーの水が冷たすぎる、常温の水が飲みたいという声に応えたものだという。温水では、通常約83℃前後の水を90℃の高めに設定する「再加熱機能」を備える。

操作部。取水口は1つ
水を注いでいるところ
取水ボタンを押している間だけ、水がでる仕組み
ボトルは下置きとした
ユーザーからの要望が多かった弱冷水モード、常温に近い水を飲める

日本で一番良いウォーターサーバー

 デザインを担当したcado 代表取締役副社長の鈴木健氏は製品について「日本で一番良い製品」と自信を見せる。

 「デザインに関しては、シンメトリー、陰影の2つにこだわった。センターに操作パネル、取水口、ボトルなど全ての機能を集約し、左右を対称としたことで、ある種の風格を生み出すことができた。また、使い勝手に関してもこだわっている。注ぎやすく、コップの中まで見やすい形とした」

cado 代表取締役副社長の鈴木健氏
かがまずに自然な姿勢で使える
本体デザインはシンメトリーにこだわった

 本体サイズは300×386×1,150mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は24kg。消費電力は冷却時で80W、湯沸かし時で350W。本体カラーはホワイト、ブラック、ボルドーの3色。

携帯電話の契約プランを意識した料金体制

 現状、多くの宅配水サービスでは無料でウォーターサーバーを貸し出しているところが多いが、これに関してウォーターダイレクトの伊久間氏は「そもそも狙っているターゲットが違う。料金体制にしても携帯電話の契約プランを意識した」と話す。

 「cado×CLYTIA ウォーターサーバー」は、本体を購入したユーザー向けに3年間契約の「ずっとクリティアプラン」を用意する。これは宅配水の値段が1本あたり324円(税込)安くなるというプランで、3年間契約することで、割引率が本体購入分に相当するというもの。同プランでは、初回事務手数料が3,240円(税込)かかるほか、途中解約手数料が13,500円かかる。

 本体の購入は一括払いのほか、12・24・36回の分割払いも用意されており、分割手数料はいずれもウォーターダイレクトが負担する。

阿部 夏子