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シャープ、3LDKの部屋に対応するロボット掃除機「ココロボ」
~本体を小型化。好みの音声に差し替えるカスタマイズ機能も
(2013/6/12 14:20)
シャープは、3LDKの部屋の掃除に対応するロボット掃除機「COCOROBO(ココロボ) RX-V90」を、6月下旬に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は9万円前後。
既に販売している最高級モデル「RX-V100」に次ぐロボット掃除機の新製品。新機能として、部屋の広さを測定する「超音波センサー」と、ゴミが多いエリアを検知して自動的に吸引力を上げる「ゴミセンサー」「吸引パワーコントロール」機能を搭載した点が特徴となる。
RX-V90では掃除の開始時に、本体正面の超音波センサーが部屋の広さを測定。その後、車輪の回転数から走行距離を検知する。そして、吸引口内部のゴミセンサーがゴミの多いエリアを検知すると、モーター回転数を通常の約11,000回転/分から約16,000回転/分にアップして、強力にゴミを吸い込む。
部屋の広さを測定し、ゴミの量に合わせて運転時間と吸引パワーを制御することにより、掃除できる範囲が広くなった。従来のココロボでは60分が最長だった運転時間は、RX-V90では100分へ伸び、最大掃除面積は従来の25畳から30畳まで広がった。約43畳(約71平方m)の3LDKのマンションの場合、玄関や水回り空間、クローゼットなどココロボが走行できない場所を除いた、約30畳の空間の掃除に対応するという。
ゴミの吸い込み口には、新たに「強力吸塵システム」を採用。本体前方のサイドブラシと回転ブラシで掻き込んだゴミやホコリを、高速回転のターボファンで吸い込む。フローリングをきめ細かく掃除するという。
走行機能では、前方3カ所の超音波センサーで、透明なガラスや黒い家具などの障害物を回避する「エコロケーションテクノロジー」を採用。1.5cm程度の敷居も乗り越えられるという。電池残量が20%未満になった場合と掃除終了時は、自動で充電台に帰還する。
本体サイズは、椅子の脚の間やゴミが溜まりやすい部屋の隅など、小回りの利いた走行ができるよう、従来モデル「RX-V80」の直径34.6cmに対し、30.4cmと小型化した。シャープでは、大型家具店に置かれているダイニングチェアのうち約80%が、RX-V90が通り抜けられるサイズとしている。
また、充電量や掃除状況によって言葉やアクションが変わる人工知能「ココロエンジン」も搭載。音声認識機能も採用することで、声を掛けて操作できる。
このほか、ココロボの音声を差し替える機能も搭載。6月下旬にサービス開始予定のパソコン用アプリケーション「COCOROBO Voice Maker」を使い、別売りのSDメモリーカードに子供の声やペットの鳴き声など好みの声を録音し、ココロボのSDメモリーカードスロットに入れることで、COCOROBOの音声が変えられる。録音にはパソコンに内蔵、外付けのマイクが必要。なおRX-V100の場合は、SDメモリーカードではなくUSBメモリーを使用する。
本体サイズは304×99mm(直径×高さ)で、重量は約2.6kg。充電時間は約4時間。家具など障害物を設置しない場合の最大稼働面積は約40畳。バッテリーは専用のリチウムイオン電池(16V-3Ah)。音声は標準語と関西弁が選べる。カラーはプラチナピンク。最上位モデルで搭載されているスマートフォンとの連携機能は省かれている。
なおココロボシリーズでは、RX-V90よりも5mm小さい「RX-V60」も販売されている。