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ウェザーニューズを音声で教えてくれるシャープのロボット家電「COCOROBO」
(2013/11/14 15:02)
実売13万円の高機能“ロボット家電”
シャープは、ウェザーニューズの情報を音声で知らせるロボット家電「COCOROBO(ココロボ) RX-V200」を12月5日より発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は13万円前後。
自動掃除機能を搭載したシャープのロボット家電「COCOROBO」のフラッグシップモデル。独自の人工知能「ココロエンジン」を搭載しており、音声認識機能も備える。本体からは、子供のようなかわいらしい声で、そのときの状況に合わせた音声が流れるほか、充電量や室温、ダストボックスの状況に応じて、本体の状況が3段階に変わる。また、スマートフォン連携機能にも対応。外出先から、本体操作ができたり、本体に搭載しているカメラで、室内の様子を確認することができる。
新モデルでは、ココロボだけでなく、赤外線リモコンを使って操作する家電製品の操作もスマートフォンでできるようになった。また、ウェザーニューズの情報を音声で知らせる機能も新たに搭載した。
最大10機種の家電製品をコミュニケーションサイトから操作
家電製品をコントロールする機能では、COCOROBO本体に家電製品を遠隔操作できる家電コントローラーを内蔵。これは、リモコンに搭載されている赤外線リモコン信号を使ったもので、自宅の無線LANルーターとCOCOROBOを接続することで、外出先からでも家電製品の操作ができるという。COCOROBO1台に対し、最大10機種の家電製品が登録できる。登録できる家電製品はシャープ製のものに限らず、赤外線リモコン信号を使っている製品ならば、メーカーは問わないという。
操作には、専用アプリ「ココロボ~ド」を使う。ココロボ~ドは、LINE株式会社が提供するコミュニケーションツール「LINE」のような仕様になっており、ユーザーとCOCOROBO本体がコミュニケーションしているように家電を操作できる点が特徴。
たとえば、残業で帰宅が遅くなった時にココロボ~ドに対して、LINEのスタンプのような専用のシールを投稿する。すると、そのシールの指示に応じた操作をCOCOROBOが行なう。室内の湿度や室温を聞くこともでき、それに応じてエアコンを付けたり、照明を付けたりというような操作が外出先から簡単にできる。
そのほか、家族間のコミュニケーションツールとして使うこともできる。
ウェザーニューズの天気予報を音声で確認
新モデルでは、生活情報などを収集して、音声で提供する「クラウド音声サービス」にも対応する。本体にはあらかじめ、株式会社ウェザーニュースが提供する気象コンテンツがプリセットされており、本体をインターネットに接続するだけで、簡単に気象情報を音声で知ることができる。
天気予報を知りたいときは「天気教えて」と声をかけるだけで、「明日の天気は曇りのち雨だよ。お出かけには傘を持っていった方がいいよ」などの音声が流れる。
夜間電力を使った「夜間充電モード」を搭載
掃除機能では、室内の広さ、床面の種類などに応じて掃除をする「スマートお掃除機能」を新たに搭載する。本体前方に搭載した超音波センサーで部屋の広さを、ゴミセンサーでゴミの量、床の種類を自動で検知して、運転時間やファンの回転数を自動でコントール。より効率的に掃除ができるようになったという。
運転時間は最長100分。同社の検証では、3LDK/約71平方mのマンションの掃除可能面積(風呂やトイレ、家具設置スペースなどは除く)を97%カバーすることができるという。
集じん方法には、サイドブラシでかき集めて、回転ブラシがかき込む「強力吸じんシステム」を採用。ダストボックスは、本体上部から取り出せる仕組みで、HEPAクリーンフィルターも備える。また同社独自のプラズマクラスター放出機能も備える。
充電時間は約4時間。電気料金の安い夜間に充電ができる「夜間充電モード」も新たに搭載した。これは、充電開始時間を自分で設定できるというもので、電気料金プランに合わせた使い方ができる。充電池は、充放電1,100回、約3年の高寿命が特徴の高性能リチウムイオン充電池を採用。
「ダイニングチェアの下に入るサイズにこだわった」
本体サイズは、304×99mm(直径×高さ)で、重量は2.7kg。本体カラーはシルキーゴールド。
認識言語は、日本語、英語、中国語で、発声言語は日本語(標準語・関西弁)、英語、中国語。発声言語は、パソコン専用のアプリケーション「COCOROBO Voice Maker」を使うことで、子供の声やペットの声などに差し替えることも可能。その際は、別売りのUSBメモリーを使う。
シャープ 健康・環境システム事業本部 ランドリーシステム事業部 事業部長 林一正氏は、ロボット掃除機市場について「堅調に推移している。消費増税を控え、今後さらなる市場拡大を見込む」とした。
また、ココロボでは、これまで3機種をラインナップしており、最上位機種のRX-V100は本体直径が約34cmほどだった。今回発売するRX-V200を含む今後のラインナップでは、本体直径を全て30cm前後に設定。「日本国内で一般的なダイニングチェアの椅子の下に入るサイズ。他社にはない日本メーカーならではのこだわり」と語った。