【CEATEC JAPAN 2012】
シャープ、ロボット掃除機「ココロボ」の家電コントローラー機能を披露

 映像・情報・通信機器の総合展示会「CEATEC JAPAN(シーテックジャパン) 2012」が、千葉県千葉市の幕張メッセで開幕した。開催日程は10月2日~10月6日の5日間。一般公開日は10月3日~6日で、入場料は1,000円だが、事前登録を行なうことで無料となる。最終日の土曜日は無料。

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“お部屋が35℃もあって暑いよ~”と、メッセージとアイコンでお知らせ

シャープのお掃除ロボット「ココロボ」

 シャープのブースでは、同社のロボット掃除機「COCOROBO(ココロボ)」の家電コントローラー機能、およびクラウドサービスとの連携機能に関するデモを披露した。参考出品のため、実際の導入時期、価格などは未定となっている。

 シャープのココロボは、ユーザーとのコミュニケーション機能を搭載したロボット掃除機。独自開発の人工知能「ココロエンジン」を搭載することで、ココロボに声を掛けるだけで掃除できたり、ココロボがユーザーに返答する機能、関西弁や英語で喋る機能などを備えている。

 今回のデモでは、ココロボのUSBポートに「COCOROBO 家電コントローラー」という装置を接続することで、家庭の無線LANとスマートフォンを連携し、外出先から家電をコントロールするデモが実施された。併せて、家族間のコミュニケーションサービス「こころぼ~ど」も披露された。

写真がCOCOROBO 家電コントローラーUSBポートに接続するスマートフォンで外出先からココロボが操作できる

 例えば外出中、部屋の温度が高くなった際、部屋のココロボが「お部屋が35℃もあって暑いよ~」と、こころぼ~どにメッセージとアイコン画像が送られる。スマートフォンで送風機とエアコンをONにする指示を送ると、COCOROBOが家電のそばまで移動して、電源をONにする。コントロール結果は、ココロボが撮影した画像や室温の情報で確認できる。赤外線で動作する家電全般が操作できるという。

シャープのコミュニケーションサービス「こころぼ~ど」例えば室内が暑い場合、こころぼ~どにココロボからのメッセージが、アイコンとともに表示される

ココロボが遠隔操作で送風機とエアコンをONにしているところ

 また、単身赴任している家族が、通信機能を備えた体組成計で測定すると、測定した情報やデータを同社のテレビ「AQUOS(アクオス)」などに表示し、健在であることを知らせることもできる。また、測定を忘れた場合は、ココロボが「体重はかってやー」などのボイスメッセージで、測定を促す。

 シャープはデモの最後に「ココロボはもっと家族の一員に!」というメッセージを残しており、単なるロボット掃除機というよりも、生活のパートナーとしての役割を重要視しているようだ。

体重を測るのを忘れていると、「体重はかってやー」などのメッセージで知らせる通信機能付きの体組成計を使えば、ココロボを通じて測定データをクラウドにアップできる測定したことを知らせるメッセージ(画面右下)。単身赴任など家族が離れている場合に、健在であることが確認できる
測定データはグラフ化できる。家族間の共有も可能ココロボのクラウドサービスと家電コントローラーの仕組み
ブースのデモ映像には、未来のココロボの姿も現れたデモの最後に表示された「ココロボはもっと家族の一員に!」というメッセージ





(正藤 慶一)

2012年10月2日 16:52