3歳未満の子供を持つ主婦の8割が「自分の掃除に自信がない」、セールス・オンデマンド調査

 セールス・オンデマンドは、3歳未満の子供を持つ主婦300名を対象に、日常生活の中での掃除や正しい掃除方法に関する意識についての「お掃除実態調査」を実地した。調査によると、主婦の81%が「自分の掃除方法は正しいとは言い切れない」と回答しており、掃除の仕方に自信がない人が多いことが明らかになった。

 今回の調査は、近年増加している小児アレルギー疾患などにも影響があるハウスダスト対策をどのように行なっているかを調べるために実施された。同社によると、小児アレルギーは年々増加しており、特に小児気管支喘息の有症率はこの20年で2倍以上増加している。

 アンケートでは、ハウスダストがアレルギーの原因になることを知っているかについてを言及。これに対して、「知っている」と答えたのは95.3%で、ハウスダストに対しての認知率が高いことが明らかになった。また、83.5%の人が「子供が生まれ、掃除の回数が増えた」と回答している。

 一方、「掃除は何のためにしているか」との質問には、「家事として」(35.3%)が最も多く、次いで「きれいなのは気持ちがいいから」(35.3%)で、「健康のため」と回答したのは22%という結果になった。

 同社では、掃除方法や掃除機の排気状況によってはハウスダストを拡散させてしまう場合があることを指摘。調査では、70.7%が「掃除機の排気による床面のホコリの巻き上げが赤ちゃんによくない」と答えたものの「対策を知りたい」と考えている人が93.7%もいることが明らかになった。

 これらの結果について、ハウスクリーニングアドバイザーの佐和田久美氏は、「誤った仕方で掃除をして一番被害を受けるのが、免疫力が低く、体の小さなお子様です。いくら頻繁に掃除機がけをしても掃除機の排気によりハウスダストを巻き上げたり、排気口から再びハウスダストを外に出していては掃除機がけの意味がありません。通常のキャニスター掃除機の場合は、排気口からハウスダストを出さない目の細かなフィルターを採用した掃除機を選ぶことで巻き上げを少なくすることが重要です。部屋に人がいない時間にお掃除ロボットに掃除をしてもらうというのもハウスダストの巻き上げの影響を受けないために有効な手段になると思います」とコメントした。

 セールス・オンデマンドでは、自社で扱う米アイロボット社のお掃除ロボット「アイロボットルンバ」について、自社で調査を行なった。それによると、掃除機使用時のホコリ巻き上げ量は一般的な掃除機よりも少なく、室内に漂っているハウスダストを拡散しにくいということがわかったという。

セールス・オンデマンドで独自に行なった「ホコリ巻き上げ量」調査。一般的な掃除機を使用した場合ホコリの量は多くなったが、ルンバを使った時はホコリの量が減少したスモークを使って排気をレーザーで可視化した実験。ルンバは排気の巻き上げがほとんどなかった





(阿部 夏子)

2012年5月31日 16:19