中国電力、島根原発2号機が27日から定期検査で停止
~稼働中の原発は国内3カ所4基のみに
中国電力は19日、島根原子力発電所2号機が、定期検査のため1月27日より停止すると発表した。定期検査の終了時期は未定としている。
島根原発は中国電力唯一の原子力発電所で、1号機はすでに定期検査で停止している。今回の2号機の停止によって、中国電力管内の原子力発電所はすべて停止する。
島根原発は、島根県松江市鹿島町にあり、2号機の出力は82万kW。中国電力が公開する「でんき予報」によれば、1月19日現在の予想最大電力は930万kW、ピーク時供給力は1,172万kWで、2号機が停止しても、すぐに電力が不足する状態ではない。しかし中国電力では、余剰電力を関西電力に融通していることから、電力が不足気味の関西電力の電力需給がより逼迫する可能性がある。
原子力発電所の定期検査は、約1年間稼働するたびに行われる。東日本大震災以来、国内の原子力発電所は、定期検査が終了しても再稼働していない。
1月19日現在で、稼働している原子力発電所は、北海道電力泊原発3号機、東京電力柏崎刈羽原発5/6号機、関西電力高浜発電所3号機の4基だけとなっている。定期検査終了が一番遅い泊原発3号機も4月下旬には次の定期検査に入る予定で、その時点で国内の原子力発電所はすべて停止する可能性が高い。
(伊達 浩二)
2012年1月19日 16:53
-ページの先頭へ-