関西電力、電力供給を増強。年明けまでの不足状態は解消

~月単位では3月まで需給不足が続く

 関西電力は16日、12月26日以降の電力需給見通しを更新した。11月1日時点の見通しに比べ、電力供給力が増強され、1月13日までの週単位の見通しは、電力不足状態を解消した。ただし、予備率は0.2~0.8%で、余裕がある状態の目安とされている8~10%とは隔たりがある。なお、供給力の増強内容については公開されていない。

1月13日までの週単位の需給見通し。電力不足状態は解消した

 また、月単位での見通しでは、1月から3月まで供給力が不足している状態が続いている。予備率は5.4~8.0%のマイナスであり、なんらかの対策が必要な状態となっている。

3月までの月単位の需給見通し。電力不足の状態が続く

 関西電力では、原子力発電所による発電比率が高いが、16日時点では高浜発電所3号機を除く原子力発電所が、すべて定期検査中で停止している。

 これを受けて関西電力では、12月19日から2012年3月23日の平日9時から21時の間、10%以上の節電を呼びかけている。なお、年末年始の12月29日から1月4日は対象外となっている。






(伊達 浩二)

2011年12月16日 18:21