3月の家電出荷額、対前年1.6%増で3カ月振りのプラス

~2009年度全体では同1.8%減のマイナス

 JEMA(日本電機工業会)は、2010年3月の家電製品の国内出荷実績を発表。出荷金額は、対前年1.6%増の1,286億円と、3カ月振りのプラスとなった。

 製品別では、冷蔵庫が前年同期比10.8%増の360億円と、5カ月連続でのプラス。401L以上の大型タイプに限ると、同14.2%増の222億円となっている。このほか、同54.9%の2ケタ増となった電動歯ブラシをはじめ、電気かみそり(同12.9%増)、炊飯器(同9.5%増)、電子レンジ(同1.7%増)でプラスとなっている。

 一方、2009年秋より好調な売り上げを記録していた空気清浄機は、対前年比で26.6%減の38億円。掃除機(同4.1%減)、洗濯機(同2.4%減)もマイナスとなっている。

 台数別では、炊飯器(同9.7%増)、冷蔵庫(同8.4%増)、掃除機(同6%増)、洗濯機(同4.2%増)と、前年を上回る商品が多くなった。電子レンジは台数で0.9%の微減だが、過熱水蒸気などスチーム機能搭載の高付加価値商品が人気のため、金額ベースではプラスとなっている。

 2009年度全体での国内出荷金額は、前年度比1.8%減となる1兆4,286億円で、2年連続のマイナス。JEMAでは2008年秋以降の景気後退影響を受けたとしている。空気清浄機は同74.5%増の599億円、冷蔵庫はエコポイント制度の影響で同5.7%増の3,885億円とプラスになった。

2009年年度の出荷金額の推移



(正藤 慶一)

2010年4月20日 17:19