GfK調査、空気清浄機の販売動向、昨年比で2倍以上

~インフルエンザ対策や巣ごもり消費が追い風に

 GfK Japan(ジーエフケー マーケティングサービス ジャパン)は、家電量販店における空気清浄機の販売動向を発表。調査によると、11月2日から22日までの空気清浄機の販売台数は、前年に比べ約2倍、金額ベースでは約2.6倍となっている。

空気清浄機関連製品の販売金額の変化

 同社では、空気清浄機の販売動向が好調な理由として、新型インフルエンザ対策、巣ごもり消費の顕在化などを挙げている。

 製品別では、ウイルス抑制、除菌、消臭などの効果があるとされるイオン発生専用機が好調で、空気清浄機関連市場の数量構成比約26%、金額構成比14%を占めるとしている。

 また、イオン機能などが搭載された高付加価値モデルの販売が増加しており、3~5万円の高価格帯の市場が拡大したとする。その結果、平均販売価格は昨年10月の28,000円から40,000円以上まで上昇している。特に加湿機能が付いたタイプの売り上げは昨年比約4倍となっている。

昨年10月から今年10月までの空気清浄機の価格帯構成とタイプ別数量

 そのほか、GfKでは適用床面積の拡大にも注目している。昨年から20畳以上の製品が約8割を占めるという。

 同社によると従来は、花粉対策として空気清浄機を購入する人が多かったが、タバコの煙などのニオイやウイルス対策の効果を謳った製品が増加したことで販売時期が分散してきており、空気清浄機は通年商品化していくと予想している。





(阿部 夏子)

2009年11月26日 15:53