9月の家電出荷額は前年同月比8.4%減の1,153億円

~空気清浄機は倍以上の伸び

 社団法人日本電機工業会(JEMA)は、2009年9月の生活家電製品の国内出荷実績を発表。国内出荷金額は1,153億円で、前年同月比で8.4%のマイナスとなった。8カ月連続の対前年割れとなっている。

 製品別では、空気清浄機が前年の2倍を超える同120.3%増の61億円、加湿器が同46.7%増の16億円と大幅にアップしたほか、ドライヤー(同7.1%増)、炊飯器(同1.1%増)なども前年を上回った。一方で、洗濯機は同20.4%減となる186億円で大幅な減少、エコポイントの実施以来、売上が好調だった冷蔵庫も同9.2%減の303億円とマイナスとなり、全体では前年を下回る結果となった。

 台数ベースでは、空気清浄機が同105%増の21万5千台、加湿器が同39.8%増の14万9千台と、大幅に数字を伸ばした。また、容量501L以上の大型冷蔵庫も37.2%増の5万6千台と、好調な結果となった。一方で、冷蔵庫全体(同15.2%減)、洗濯機(同14.6%減)、掃除機(同5.8%減)、IHクッキングヒーター(同6%減)など、多くのジャンルで台数減が続いている。

 4月から9月までの上期合計では、国内出荷金額は前年同期比2.4%減の7,029億円となった。5月からスタートしたエコポイント制度で冷蔵庫が伸長したものの、全体では天候不順と昨秋からの経済情勢の影響があったという。

 

2008年9月から2009年9月までの出荷金額の月別推移



(正藤 慶一)

2009年10月26日 17:36