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首につけて冷やす「ウェアコン」冷却面積1.5倍 35℃の部屋で体験
2026年4月3日 16:15
ゼネラルは、水冷式ネッククーラー「wearcon2(ウェアコン2)」の受注販売を4月1日に開始した。価格は72,600円。法人向けに販売される。
2025年発売の「wearcon(ウェアコン)」の特別仕様版となり、従来から冷却面積を150%に拡大するとともに、冷却効率が低下しないようファンの風量を113%にアップ。装着性も向上させている。
2025年モデルのウェアコンの価格は66,000円。両モデルは併売され、いずれもバッテリー2個を同梱する。
冷却感アップ、装着性も向上
ウェアコンは鉄鋼所や建築現場など、暑さの厳しい環境で働く人に向けて開発された。2020年に初代「Cómodo gear(コモドギア)」が発売され、これまでアップデートを重ねてきている。
3つの冷却プレートを備えた首掛け式の製品で、冷却部にはペルチェ素子を内蔵。さらにペルチェ素子から発生する熱を水に放熱する水冷式を採用していることで、40℃を超える過酷な環境でも高い冷却性能を発揮し、外気温から最大-20℃に冷やすという。
冷却パワーは「Low/Medium/High Power」の3段階で調節可能。それぞれバッテリー持続時間は7/4/2時間。冷却のほか加熱にも対応し、寒い時期にも活躍する。使用温度範囲は5~40℃。
バッテリーの充電時間は約2〜3時間。バッテリーは2個付属するため、交換しながら連続して使うことができる。
ウェアコン2では、プレート面積を従来ウェアコンの約53cm2から約79cm2へと拡大。首を包み込むようなワイドフィットプレートにより、冷却感を強化している。ファンの風量は最大12m3/時から13.6m3/時へとアップし、より厳しい環境にも対応できるようにした。
本体後方に備えた排熱部には支えとなるスペーサーを配置。製品を首だけでなく背中でも支えることでよりフィット感が増し、首への負担も抑えられる構造となっている。
ファン付きウェアとの併用でより快適、使いやすく
現場の暑さ対策として普及しているファン付きウェアは、手軽に着用できて動きも妨げられにくい反面、高温環境下では熱風がウェア内を通ることとなり、不快に感じられることがあるという。
一方のウェアコンは冷却性能は高いものの、本体とバッテリーをケーブルで接続する構造から装着に手間がかかったり、激しい作業時にズレたりする課題が残っていた。
そうしたなかで、同社のエアコン修理などを担当するサービスマンから「ファン付きウェアと併用できないか」との意見があった。また実際に市販のファン付きウェアと併用しているという現場の声もあったとのことだ。
同社は実際にファン付きウェアと併用することで、首元を冷風が包み込むような心地よさが持続し、相乗効果があることを確認。冷却プレート付きネッククーラーはプレートが常に接触していることで、冷たさへの「慣れ」が生じて冷たく感じにくくなってしまうことが弱点だが、風が吹くことで体感が変化し、冷たさを継続して実感しやすくなるという。
そこでウェアコン専用ファン付きウェアをメーカーと共同開発。バッテリーやコード収納部を備えた設計により脱ぎ着がしやすいほか、立ち上がった襟部分にウェアコンを取り付けることで、前ファスナーの閉め具合によって密着度を調節できるようにしている。なお、専用ウェアの2026年販売分はすでに売り切れている。
同社はウェアコンと専用ウェアや一部市販ウェアを組み合わせることによって、それぞれの弱点を補い、不満を解消することが可能とし、今後はファン付きウェアとの併用を提案しながら、ウェアコンの普及を目指す。
35℃の暑い部屋で体験
実際にウェアコン2の実力を室温約35℃の部屋で確かめてみた。湿度は45%程度だったものの、入るとむわっとした暑さを感じる。
ウェアコン2をHigh Powerに設定すると、すぐに冷たさを感じはじめた。しばらく着けていると痛さを感じるほど、ギュンと冷える。
まずは単体で着けてみたところ、筆者は首が凝りやすいのだが、ほとんど首への負担を感じなかった。本体後方のスペーサー(突起)が背骨に当たり、首ではなく体で支えられるようになっているからだろう。
次に専用ウェアに本体をセットして着てみた。単体だと首に本体を装着して、バッテリーをポケットに入れて、といった手間がかかるが、ウェアにセットすると羽織るだけで簡単に身に着けられる。また、単体の場合に付属のバンドを締めて首にフィットさせるよりも、自然な装着感で快適に使える印象だ。
ウェアのファンを動作させることで、熱のこもりやすい脇にも風が届いて快適に。首は冷却プレートのおかげでずっと冷たい。……とはいっても、冷房の効いた部屋に入ったときのように涼しく感じるわけではないのだが、両方をオフにすると途端に汗ばんでくるため、体を冷やす効果はしっかりとありそうだ。年々過酷さを増す日本の夏、こうした暑さ対策アイテムは作業をする人たちにとって欠かせないものとなるだろう。
















