家電レビュー

ウルトラファインバブルの口腔洗浄機試した 口から生臭いニオイしてショック!!

エディオン「e angle」のウルトラファインバブルフロッサー「ANG-OI30-A-WH」を試してみた

毎日電動歯ブラシを使っているのに、定期的に歯医者に通うたび「歯石がたまっていますね」と指摘されてしまいます。

歯石は、歯と歯の間や歯と歯ぐきの境目など、歯ブラシの毛先が届きにくい場所に残った汚れが固まることでできるといわれています。自分ではしっかり磨いているつもりでも、どうやら取り切れていない部分があるようです。

筆者は今年38歳。加齢や生活習慣による口臭ケアも、そろそろ本気で見直したいと感じていました。

そこで試してみたのが、ノズル先端から水を噴射し、歯間や歯周ポケットの汚れを洗い流す「口腔洗浄機」。今回使用したのは、エディオンのプライベートブランド「e angle」から2月13日に発売された、ウルトラファインバブルフロッサー「ANG-OI30-A-WH」(価格12,800円)です。

直径1μm未満の「ウルトラファインバブル」を含んだ水流で、歯ブラシでは届きにくい部分の汚れにアプローチできるのが特徴。タンク容量約300mlあり、6段階の水圧調整ができるなど、家庭用モデルとしてスペックは十分で、コスパも良さそうです。

実際の使い勝手や、歯磨き習慣の見直しにどこまで役立つのか。その実力をチェックしてみました。

1μm未満のウルトラファインバブルが歯間まで届く

付属品はノズル5本、USB Type-Cケーブル1本

ウルトラファインバブルフロッサー「ANG-OI30-A-WH」は、1μm未満の微細な泡「ウルトラファインバブル」を大量に含んだ水流と水圧を組み合わせることで、歯ブラシでは届きにくい歯間や歯周ポケットの奥まで入り込み、効率的に汚れを洗い流すとされています。

実際に噴射してみると、一定間隔で「タタタタ」とまとまった水が当たる感触があり、歯と歯のすき間に水流が飛び込んでいくような印象です。狙った部分をピンポイントで弾き出している手応えがあります。

使い方はシンプル。まず給水タンクに水を入れ、ノズルを取り付けます。 モードを選んでから口の中に入れ、電源ボタンをオンに。水が歯ぐきに対して垂直になるように当てながら、奥歯から前歯に向かって歯に沿うようにゆっくり動かして洗浄していきます。

軽く口を閉じ、すき間から水を流し出すイメージで使いますが、鏡を見ながらだと水が跳ねやすいので、顔をやや下に向け、感覚を頼りに水流を当てたほうが扱いやすく感じました。

使い慣れるにはコツが必要。口からあふれた水が腕をつたって服まで濡れてしまうことも何度かありました。とはいえ、動きのパターンさえつかんでしまえば、歯磨き後のルーティンに自然と組み込みやすくなりそうです。

給水タンクを本体から取り外し給水している様子
モードを選んでボタンを押すとジェット水流がスタートする。なお、歯周ポケットを洗浄するときは水圧調整は5段階目が推奨されています

最初は痛みと出血も、2週間で慣れと変化を実感

水圧は6段階で細かく調整可能。2〜3段階のモデルも多い中で、比較的幅広い設定です。一般的に、水圧が強いほど食べカスを飛ばしやすく、歯周ポケットを洗浄しやすくなるとされています。 その分、歯ぐきへの刺激も強くなるため、弱いレベルから徐々に強くしていくことが推奨されています。

実は最初、うっかり最大の6段階目を使ってしまったのですが、舌に当たると「切れそう」と感じるほどの強さにびっくり。正直、歯ぐきに当たると痛みを感じるレベルでした。すぐに設定を下げましたが、使い始めのころは1段階目でも刺激が強く感じられ、「継続して使い続けられるかな……」と不安でした。

それでも2週間ほど使っているうちに、水圧レベルが低いと物足りなく感じるようになり、最近では5段階目でも痛みは気にならなくなりました。

また、使い始めた時は4段階目でも、吐き出した水に血が混じることがありました。これは歯と歯ぐきの境目にたまった汚れや、炎症を起こした部分が刺激されると起こりやすい反応だそうです。とはいえ、その状態でもケアを続けていくと、2週間ほどで出血はなくなり、歯ぐきのコンディションが前より確実に上がってきた印象です。

その日の歯ぐきの状態に合わせて、やさしいケアからしっかり洗浄まで、段階的に水圧を変えられるので、6段階と幅広く選べる点は大きなメリットに感じました。

水圧1で水の表面に噴射した様子。水が激しく飛び散るほどのパワー

ニオイや食べカスで「効いている」感も

使い始めた数日は、使用直後に生臭いニオイがふわっと立ち上る瞬間がありました。歯と歯のすき間にたまっていた汚れがかき出された結果と思われ、「いままでこの状態を放置していたのか」と軽くショックを受けるほどのインパクトです。

汚れの落ち具合を厳密に測ったわけではありませんが、ごくたまに小さな食べ物のカスが出てくることもあり、ブラッシングだけでは拾いきれていないエリアがあるのだと実感しました。

歯のケアは短期的には効果がわかりにくいものですが、今回は「出血が減る」「ニオイが変わる」などの変化があり、日々のケアに取り入れる意味が十分にあると実感しました。

また、口腔洗浄機を使ったあとは、口の中がすーっとするような爽快感を覚えることも。 この感覚が心地よく感じられる人であれば、無理なく習慣として続けていけそうです。

ノズルは左から標準ノズル(2本)、ポイント磨き用、歯周ポケット用、舌磨き用が付属し、用途に応じて使い分けられる。「歯周ポケットノズル」は先端が尖っているような形状のため、ピンポイントに歯周ポケットを狙いやすく使い勝手は良好でした

コードレスで風呂場でも使いやすいが、タンクにはクセも

口腔洗浄機には「据え置き型」と「コードレス型」があり、据え置き型は大容量タンクとパワフルな水圧が魅力です。 一方、本機が採用するコードレスタイプは、場所を選ばず使えるのがメリット。充電式かつコンパクトな本体のため、洗面所が狭くても導入しやすい設計になっています。

本体サイズは約85×72×219mm(幅×奥行き×高さ)、重さは約244g。洗面台の中にスッキリ収まるサイズ感

筆者の場合は、もともと風呂で歯を磨く習慣があることに加え、洗面所だと水ハネで周囲を濡らしてしまうことがあるので、防水仕様でお風呂場でも使えるコードレスモデルは相性がよいと感じました。

タンク容量は約300mlで、約2分間の連続使用が可能とされています。 コードレスの口腔洗浄機としては比較的大きめのタンクで、途中で水を継ぎ足さなくても、1回の給水でしっかりケアしやすい仕様です。

一方で、水は給水タンクから専用のシリコンチューブで吸い上げる仕組みなのですが、実際に使ってみると、本体の角度によってはうまく吸い上げられない場面も。タンク内の水を最後まできれいに使い切るのは難しい印象でした。

また、水流が急に弱まったと思ったら、姿勢を変えた途端にまた勢いよく噴射されることもあり、「タンクのクセ」をつかむまでは少しコツが要りそうです。

水は給水用シリコンチューブで、給水タンクから水を吸い上げる仕組み
1回のフル充電で15回以上使用できるバッテリーを内蔵。充電時間は最大約3時間。付属品に各種ノズルとUSB Type-A to Cケーブルを同梱

水圧調整とパルスモードの使い勝手

実際に使ってみて、水圧調整の操作性には少し気になる点もありました。

水圧はモード選択ボタンを短く押すごとに1段階ずつ上がり、その強さはボタンを押したときの点滅回数で示されます。 1段階なら1回点滅、2段階なら2回点滅という具合ですが、4段階・5段階あたりになると「いま何回光ったっけ?」と数え間違えることもあり、現在どの段階なのかを視覚的に、常に把握できるわけではありません。

本体の操作パネル

「体感でなんとなく把握する」くらいに割り切って使えるなら、大きな問題はないでしょう。ただ、水圧1段階目と6段階目ではパワーにかなり差があるため、うっかり強くしすぎると痛みにつながる可能性もあり、この点は少し注意が必要です。

また、本機には「パルス強」「パルス弱」というリズミカルな水流モードも搭載されています。 強弱のついた水流で噴射されるモードですが、個人的には、歯間ケアの際は一定の水流のほうが狙いやすい印象。ただ、これらパルス系のモードは、トントンと刺激される感じが血行を促進しているような気もして、どちらかというと歯ぐきのマッサージ用途に向いていると感じました。

お手入れは乾かすスペースの確保が必要

本体はIPX7等級の防水仕様で、丸洗いが可能です。 使用後は本体を水で洗い、乾いた布で拭き取ってから、風通しのよい安定した場所で乾燥させます。

この時、乾かすスペースの確保が少し課題かもしれません。筆者の場合、洗面所には本体を寝かせて置ける場所がなく、自室でどこかに置き場を作らないといけないのが、少し悩ましいところでした。本機に限らず、口腔洗浄機を使う場合はお手入れの手間が発生するのが一般的ですが、習慣化を考えると、この点はややハードルになるかもしれません。

使い終わった後は水洗いして、拭き上げた後にしっかり乾燥。メンテナンスは大事

分解&丸洗い対応で、お手入れが簡単

実際に使ってみた印象としては、コードレスならではの気軽さとウルトラファインバブルならではの洗浄感をうまく両立したモデルだなと感じました。水圧調整も6段階と機能面は充実していますし、そのうえ価格も手頃です。

毎日のオーラルケアに「口腔洗浄機をまず試してみたい」という人には、ちょうどよい1台だと思います。

福永 太郎

フリーランスの編集者・ライター。ライフスタイル系メディアの家電記事の担当を経て独立。現在は複数のWebメディアに寄稿。