ぷーこの家電日記

第616回

予定がキャンセルになった週末は漫画三昧

家事が非常に苦手な私が、唯一主体性を持って担当しているのが炊事である。料理をするのは主に私で、冷蔵庫の中の具合や自分の気分によって適当にごはんを作る。私が先に帰宅することの方が多いので、仕事から帰って軽くダラダラしつつ、夫から「帰るよー」と連絡をもらってから、ごはんというかつまみを作る感じである。

たまに夫の方が帰宅が早い時があり、そんな日の夕飯の支度は自分のペースが狂う感じであまり好きではない。特段急かされる訳でもまして文句なんて言われたこともないけれど、座って待たれていると勝手に焦ってしまい、やる気が家出してしまうのだ。

なので、そんな日は「せっかく早いんだし、飲みに行こうか!」と外食することが多い。要は私が作るのが面倒な時の言い訳なのだけど(笑)。先日も私の帰りが遅くなったせいもあり、家の近所で夕飯を食べた。帰り道についでにスーパーに寄って翌日以降の買い出しも。お腹が空いた時にスーパーによるとつい買いすぎるので、お腹が満たされた後に食後の散歩な感じで買い物に行くのも悪くないななんて思った。

帰宅後は夫は早々に就寝、私は録画しているドラマを見たりなどして、まさにいつも通りの1日だったのだけど、0時を回った辺りで段々気分が悪くなってきた。「あれ? 飲みすぎたかな?」と、お水を飲んだりして横になったのだけど、吐き気が襲ってきてトイレに駆け込む。軽く嘔吐したらスッキリして「吐くほど飲むなんてバカだな」と反省していたのだけど、5分もせずにさらに酷い吐き気に襲われる。そして再びトイレに。

何度もトイレに駆け込み、吐き気に襲われる度に辛さが増してくる。最初はひねれば水が出る水道みたいな感じだったのが、段々マーライオンのようになり、最後はもう噴水だかスプリンクラーだか分からないけれど噴射される感じ。途中からお腹も痛くなり、まさに上からも下からも状態。頭もガンガンと痛いし、全身の関節と筋肉も痛み始めた。

「先生! 急変です!」と脳内ではナースがバタバタと駆け回る。これは流石にもう飲み過ぎとかそういう話ではないことは分かる。ウイルスか細菌かは分からないけれど、絶対感染性胃腸炎だ。激しい下痢嘔吐は結局夜中の3時過ぎまで続いて、やっとで落ち着いた時にはやつれ果てた老婆のようになっていた。

時々胃がキリキリと痛むものの、疲れが勝ってなんとか眠れて、翌朝夫に「昨日うるさくなかった? ごめんね」と言うと、一瞬も目を覚まさなかったらしいのでちょっと感心してしまった(笑)。

午前中は在宅で仕事をしていたのだけど、再び徐々に体調が悪くなり、熱を測ると39℃近くまで上昇。早退させてもらって、そのまま布団に包まって寝たりトイレ行ったり水を飲んだり。病院に行くのも辛いなぁと思いながらAI先生にご相談すると、ウイルス性胃腸炎は2~3日安静にしておけば治るので、持病や酷い脱水症状などなければ病院に行かなくてもいいと言われ、自己治癒力を信じてゆっくり寝ることにした。

翌日には熱はあるものの仕事しても辛くないくらいに回復して一安心。嵐のような数日間を過ごして熱も下がり、やっとで落ち着いた週末。この週末は、私たち夫婦と義妹で一緒に帰省する予定にしていた。暑くなる前のいい季節に、施設に入っている義母を連れてお墓参りとかに連れて行こうと計画していたのだ。

帰省の度に介護や手続きにだけ時間を取られると帰るのが億劫になるからと、必ず楽しいことも織り交ぜるようにしていて、今回は地元PayPayドームで野球観戦をするという、最高に楽しみなイベントも入れていた。ちょっと良い席のチケットも買っていたし、試合後に食べるものも決めていてかなり楽しみだったし体調も悪くはない。

だがしかし、感染性の胃腸炎の可能性が濃厚なので復調してもまだ感染力は残っているだろう。手洗いや消毒に気をつけたとしても、もしものことがあった時が怖い。私が施設にウイルスを持ち込んだら? 年寄りにあの症状が出たら? 想像しただけで震え上がる。

ということで、「私はお留守番しておきます」と、泣く泣く帰省を諦めることにした。飛行機のチケットも野球のチケットも無駄になるけれど、不安を取り払う金額としては高くない。久々に1人で悠々と過ごす時間だと、気持ちを切り替えて楽しく過ごすことにした。何をしてもいいし、何もしなくてもいい。それが1人時間の贅沢さである。

Netflix三昧も悪くない。ただ、見たいものは見尽くした感じで目ぼしいものが見つからない。そんな私が見るものに困った時には「異世界居酒屋『のぶ』」である。

WOWOW制作のグルメファンタジードラマで、Netflixで配信が始まった時に初めて見てハマってしまった。私が1番好きなドラマだ。シーズン3まであるのだけど、流し見含めておそらく20回は見ているであろうほど、何度見ても飽きない。世界観も人も食べ物も全てが魅力的で大好きだ。

そんな「異世界居酒屋『のぶ』」は、元々小説投稿サイト「小説家になろう」で書かれた小説で、それが漫画、アニメ、ドラマ化されたものだ。ドラマから入った私は、漫画も読みたいなと思っていたことを思い出し、「よし、この週末で漫画読破してやろう」と決め、帰省していたら飲み食いやお土産でどうせ散財していたはずだ! と、漫画全巻を大人買いしてしまった。

現在漫画は21巻まで発売されていて、1話ずつ購入できる電子書籍アプリでは176話まで出ていた。週末2日間ひたすら漫画を読み、眠くなったら寝て、起きては漫画を読み、なんて自堕落で自由で優雅な時間だろうか。漫画も非常に良かった。絵柄も好みだし、ドラマとはまた違った良さが満載。

全部読み終わった時には、弾丸1泊で帰省していた夫よりも疲れていて「1歩も外に出てないのに!?」と笑われた(笑)。帰省はできなかったけれど、まぁ結果オーライの充実した週末を過ごしたのであります。異世界居酒屋のぶ大好きだー!

そして、帰らなくて本当に良かったと思ったのはそれから3日後のこと。「急に体調が悪くなって早退する」と、夫が同じような症状に見舞われたのだ。恐らく私の体内にはまだウイルスが残っていて、トイレに行った際にウイルスが空気中に舞い上がり、それを吸い込んで感染し、2日ほどの潜伏期を経て発症したのではないかと思われる。

「あぁ、次亜塩素酸などで部屋中拭き消毒しておけば良かった。ずっと漫画読んでた」と猛省。少し元気になってきた時に「異世界居酒屋のぶ読む?」と、漫画を差し出すことくらいしか今の私にできることはなかったのでありました。

徳王 美智子

1978年生まれ。アナログ過ぎる環境で育った幼少期の反動で、家電含めデジタル機器にロマンスと憧れを感じて止まないアラフォー世代。知見は無いが好きで仕方が無い。家電量販店はテーマパーク。ハードに携わる全ての方に尊敬を抱きつつ、本人はソフト寄りの業務をこなす日々。