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UBIC、人工知能でユーザーの好みを学習していくコミュニケーション・ロボット

 UBICは、人工知能を活用するパーソナルロボット「Kibiro(キビロ)」の開発と、ビジネス展開の開始を発表。2016年前半から企業や公共団体など法人向けに提供。同年後半には、家庭向けへの提供を開始する予定。

 キビロは、これまで様々なパーソナルロボットを手がけてきた、ヴイストンが設計/製造を担当。Wi-Fiによりインターネットを介して、UBICが開発している人工知能エンジン「KIBIT(キビット)」とつながるという。カメラ、マイクやスピーカーを内蔵し、会話によるコミュニケーションが可能。さらに、専用アプリやメール、SNSなどを通じて、利用者の行動や好み、感覚を教えていくと、利用者も気づかなかった「好きなもの」をオススメするという。

ユーザーが好きな商品や食べ物、予算などを学習させると、インターネット上からレストラン情報を提示してくれる
ユーザーの嗜好や現在地に合わせた、様々な提案が可能になるという
専用アプリを介して、オススメのレストランを提案してくれたところ

 今回活用される人工知能エンジン「KIBIT」は、テキストの解析に特化した機械学習と自然言語処理を融合させた人工知能。既に、法曹業界などで、活用されているという。

 少量のデータで学習でき、汎用的な回答をしようとする特性を持っているのが特長。そのため、一般的な人工知能が、はじめに膨大なデータを読みこませる必要があるのに比べて、KIBITは簡単に始められるとする。

人工知能「KIBIT」を幅広く使ってもらうために、ロボットに搭載させた

UBIC 代表取締役社長 守本正宏氏

 UBIC 代表取締役社長 守本正宏氏によれば、今回、コミュニケーションロボットとしてキビロを開発するのは、人工知能エンジン「KIBIT」を多くの人に使ってもらいたいからだという。

 「キビロは、万人にとって良い答えを出すわけではないけれど、使うユーザー1人にとってだけ良い答えを出す。さらに学習を繰り返すことで、あなただけのキビロに成長させることができます」

河原塚 英信