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JAXAも認めたメソッドが注入されたパナソニックの歩行トレーニング機器「ひざトレーナー」
(2015/5/29 15:12)
パナソニックは、ハイブリッドトレーニングとセンシング技術を融合した、筋力トレーニング機器「ひざトレーナー」を、8月21日に発売する。価格は14万8,000円。
脚力の低下やひざに悩みを抱える、シニア層にアプローチするトレーニング機器。ハイブリッドトレーニングとは、久留米大学医学部の志波直人主任教授を中心としたグループが研究を推進。人間の動作と電気刺激を融合させた、新しいトレーニング方法だという。
このハイブリッドトレーニングの要素と、パナソニックのセンシング技術を組み合わせたのが「ひざトレーナー」。同製品を装着して歩くと、動作時の足の動きをボディモーションセンサーが感知し、交互に伸びる筋肉に電気刺激を加える。これにより通常歩行よりも、ひざ周りの前と後ろの筋肉を効果的に鍛えられるという。
また、ひざ関節に負担がかかる着地時にも、ひざ周りの前後の筋肉に、同時に電気刺激を加え、筋肉を安定させながら歩けるようになる。
こうした技術により、日常習慣の中で自然に、ひざ周りの筋肉を鍛えられる。
ウォーキング初心者用の「いきいき歩くコース」や、自宅で鍛えたい人向けの「家で筋トレコース」など、6コースを搭載。筋力やシチュエーションに合わせて最適なトレーニング法が選べるのだ。
なお、代表研究者である志波教授のハイブリッドトレーニングは、長期の宇宙滞在における筋量低下への対処手法の検証実験にも取り入れられた。これは久留米大学とJAXA(宇宙航空研究開発機構)が、国際宇宙ステーション「きぼう」の日本実験棟において行なったもの。検証には、ハイブリッドトレーニングのコンセプトを組み込んだ特殊な実験機器を使用。その結果、実験機器が、無重力の宇宙でも支障なく使え、微小重力における筋肉萎縮の予防効果が期待できることが分かっている。