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油を使わずにカラっと仕上げるアイリスオーヤマの「ノンフライ熱風オーブン」
(2014/4/8 14:59)
オーブン/トースター機能とフライヤー機能を搭載
アイリスオーヤマは、油を使わずにカラっと仕上げる「ノンフライ熱風オーブン FVH-D3A」を4月25日より発売する。参考価格は35,000円。
油を使わずに揚げ物料理ができる調理器具。同様の製品はこれまでにもあったが、アイリスオーヤマではフライヤー機能に加え、オーブン/トースター機能を搭載したのが特徴。本体にはフライヤー機能用の渦巻きヒーターとファンを搭載しているほか、オーブン/トースター機能用の上下ヒーターも別に備える。
フライヤー機能では、渦巻きヒーターで発生した熱を本体上部のファンで対流させて高速熱風を食材に加える。加熱過程で、食材表面の水分を乾燥させながら、食材そのものが持っている油分で表面が加熱され、油で揚げた時と同じようなカラっとした食感に仕上がるという。
フライヤー機能を使う際は、専用の皿を使う。皿には網が付いていて、網の下まで熱風を循環させるため、食材を裏返す必要はない。
なお、同様の調理方法は熱風を庫内に循環させるコンベクションオーブンでも可能だとされているが、アイリスオーヤマ 家電開発部 マネージャー 淡路雄一氏によると、「一番大きく異なるのは、食品にあたる風量。食品に熱風をしっかり当てることで、表面がよりカリっとした仕上がりになる。ノンフライ熱風オーブンは、揚げ物に近づけるということに機能を注ぎ込んだ」と話す。
庫内で一度に料理できる量は、鶏の唐揚げの場合約400g、エビフライの場合5~7尾。調理時間は12~15分ほど。
油を使わずに調理することで、通常の揚げ物調理に比べカロリーが大幅にカットできるほか、調理時に周囲を汚さない、廃油の処理が必要ないなどのメリットがある。
冷凍食品、総菜の温め直しにも便利
ノンフライ熱風オーブンでは、総菜の温め直しに便利な「リクック」機能も備える。同社が行なったテストによると、電子レンジ用冷凍食品の多くは電子レンジで温めるよりも、ノンフライ熱風オーブンで温めた方が仕上がりが良かったという。
「ノンフライ熱風オーブンで温めることで、脂質やカロリーをカットすることもできる」(淡路雄一マネージャー)
オーブン/トースター機能では、トーストやピザ、グラタンなどの調理が可能。4枚のトーストを同時に焼くことができる。また、従来のオーブントースターとほぼ同じ横幅なので、設置場所にも困らないという。
本体にはブロガー/料理研究家として活躍するヤミーさん監修のレシピブックが付属。31種類のレシピが掲載される。
会場ではヤミーさんが登場。レシピブックにも掲載されているミラノ風トンカツを実演した。通常、油で揚げないレシピは油は使わないが、ヤミーさんのレシピでは、おいしさを重視して、少量の油を使用。そのために、本体にはオイルスプレーボトルが付属する。
「油を少し足すだけで、仕上がりが変わります。スプレーボトルにすることで、油の量を抑えられるほか、まんべんなくスプレーできるという利点があります」(ヤミーさん)
本体サイズは、341×325×348mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約9.8kg。消費電力は1,410W。12分間調理した時の電気代は約8円。
アイリスオーヤマは、“メーカーベンダー”としてこれまでにも様々な製品を展開し、2013年度の国内売上高は1,112億円にのぼる。現在、LED照明、家電分野、家庭用品、飲料、米、オフィス用品など多岐にわたる展開を進めているが、いずれもユーザー目線で開発した「ユーザーイン発想」に基づくとしている。
今回発表した「ノンフライ熱風オーブン FVH-D3A」に関しては、5月よりテレビコマーシャルをスタート、初年度10万台を目標とする。