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ツインバード、赤ちゃんに優しい風を出すDC扇風機

「コアンダエア」の新製品3機種

 ツインバード工業は、赤ちゃんに優しい柔らかな風を出せるDCモーターの扇風機「コアンダエア EF-D969W」を4月より発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は23,000円前後(税別)。

 DCモーターを搭載した扇風機「コアンダエア」シリーズの新製品。内側が空洞の独自の羽根を採用し、回転の際に羽根外側の気流を巻き込み、直進風に変える。これにより、そよ風のように柔らかな風を送り出せるという。

 新製品は、「微風リズム」モードを搭載した点が特徴。弱い風で間欠運転を行なう。運転モードはほかに、室温に合わせて羽根の回転数を変える「温度センサー自動運転」モードと、間欠運転する「リズム」モードを従来に引き続き搭載している。同社では、赤ちゃんや妊婦のいる家庭や就寝時のエアコンの補助として最適としている。

 従来モデルからの変更点として、風量は最大55立方m、風速は160m/分にアップし、優しくてゆるい風からパワフルな風まで幅広く出せるようになった。羽根径は昨年モデルより2cm狭い33cmとし、スリムで設置しやすくした。

最上位モデルのEF-D969W
従来モデルよりも羽根の色を薄くして、シンプルなデザインに改良した
前面ガードを外した状態
羽根の形状も、より繊細な風が送れるよう、従来から若干変更している

 使い勝手の面では、操作ボタンを大きく見やすく改良した。風量調節ボタンにはジョグダイヤルを採用し、指で回して直感的に操作できる。風量は20段階から切り替え可能。

 操作は台座部の操作ボタンのほか、リモコンから行なう。リモコンは羽根の裏側に収納できる。

大きく見やすい操作ボタン
運転状況はポール部にランプで表示する
付属のリモコン
リモコンは羽根の後ろ側に収納できる

 機能面では、約2/4/8時間のオフタイマー、8時間のオートオフタイマーを搭載する。

 本体サイズは390×390×1,100mm(幅×奥行き×高さ)で、最も高くした際に、ベビーベッドに斜め上方から風を送れるという。

 本体重量は5.1kg。消費電力は最大で24W。羽根の回転数は120~800rpm。首振りは左右に80度、角度は上方に28度、下方に14度、高さは10段階で調節できる。

本体側面
高さは90cm~110cmで調節できる

 同時に発売する「コアンダエア EF-D968W」は、基本機能はEF-D969Wと同じで、微風リズムモードを搭載する。羽根径は30cm。本体の高さはEF-D969Wより低い865mm。最大風量は最大50立方m、風速は130m/分。価格は17,000円前後。

 コアンダエアシリーズのコンパクトタイプ「コアンダエア Jr EF-D967W」は、風を真上に向けて、サーキュレーターとして使える点が特徴。エアコンと併用することで部屋の温度ムラを抑えるという。本体サイズは300×280×500mm(同)。本体重量は2.9kg。価格はオープンプライス。店頭予想価格は13,000円前後。

社長自ら東京進出、“ブランディング元年”に

 ツインバード工業は、1951年に新潟県三条市に設立されたメッキ塗装の下請け会社を前身としている。

ツインバード工業の野水重明代表取締役社長

 3代目にあたる野水重明代表取締役社長は、「従来のトップダウン式からお客様志向の会社へと体制を変えつつある。今年は“ブランディング元年”として、ツインバードブランドを確立させ、世界観やコンセプトを伝えたい。新潟の本社にある企画やデザイン部門の一部を、大きな消費地である東京に移し、お客様の視点を盛り込んだものづくりを考えたい」と抱負を語った。社長自ら東京に滞在する日数も週3日以上に増やすという。

 今後の方針としては、中国に販売会社を設立するなど海外展開へ積極的に取り組むほか、従来BtoBで手掛けてきた高効率で省電力のスターリングクーラー事業を家庭用へ拡大したいと述べた。

小林 樹