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日立、高効率ヒートポンプで省エネ性能が更に向上したエコキュート

~約7分半の高速追い焚き機能も追加。ステンレス配管で入浴剤OK

貯湯容量370Lの「ナイアガラ出湯 フルオート 標準タンク(高効率) BHP-FV37ND」

 日立アプライアンスは、高効率のヒートポンプで省エネ性能が向上した家庭用エコキュート「ナイアガラ出湯 フルオート 標準タンク(高効率)」6機種を、10月20日に発売する。希望小売価格は960,750円~1,118,250円。

 水道の圧力をそのまま利用し、瞬間的に沸かして給湯することで、水の勢いが維持できる「水道直圧給湯」方式を採用したエコキュート。新製品では、ヒートポンプユニットの効率を向上することで、これまで「業界No.1」だった従来モデルよりもさらに省エネ性能を高めた点が特徴となる。

 具体的には、スクロール圧縮機では冷媒の漏れ損失を低減させる構造を採用。蒸発器では、冷媒の伝熱管を細くし分岐を増やすことで、冷媒が噴霧流状態でも均等に分配し、吸熱性能を高める新構造を採り入れた。さらに水冷媒熱交換器では、冷媒管を細形化し、水管の形状を変更することで、熱伝熱性の向上と流路水の圧力損失の低減を図っている。

 この結果、年間給湯保温効率が向上。貯湯容量370Lクラスでは3.6、460Lクラスでは3.5となり、いずれも「業界No.1」の数値となっている。

高効率ヒートポンプユニットの主な構成部品
湯はりに加え、追い焚きも約7分半でできるようになった。画像は追い焚きの仕組み

 また、風呂の給湯機能も強化。従来機種に搭載されていた、約7分半で湯はりする「高速湯はり」機能に加え、新たに約7分半で30~40℃の追い焚きを行なう「高速追いだき」機能を搭載した。高速追いだきは、伝熱面積が大きい螺旋状の追い焚き熱交換器と、循環ポンプの高速回転制御により実現できたという。

 このほか、タンクが高効率型ではなく標準タンクのエコキュート22機種も、同時に発売する。希望小売価格は、水道直圧給湯方式の11機種が908,250円~1,170,750円、非水道直圧方式の11機種が824,250円~1,086,750円。

 今回発売される全28機種は、すべて省エネ法に基づく2017年度のトップランナー基準値に対応。また、リモコンには大きくて見やすい高精細ホワイト大型液晶を用意する。さらに、入浴剤が使用できるよう、配管には腐食に強く汚れにくいステンレスを採用する。水が乳白色に濁るタイプの入浴剤は使用できない。

 ナイアガラ出湯 フルオート 標準タンク(高効率)で貯湯容量370Lの「BHP-FV37ND」のサイズは、貯湯ユニットが625×730×1,835mm(幅×奥行き×高さ)で、ヒートポンプユニットが792×299×720mm(同)。

全機種で大型の液晶リモコンを採用する
日立のエコキュートで使える入浴剤の例

正藤 慶一