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ブラウン、“世界初”肌を冷やしてヒリヒリ感を抑えるシェーバー「クールテック」
(2013/3/5 16:34)
P&Gのブラウン部門は、肌を冷やしながらヒゲを剃る“世界初”のシェーバー「BRAUN COOL TEC(ブラウン クールテック)」を、4月上旬に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は、洗浄充電器付きの「CT6cc」が24,800円前後、充電スタンド付きで洗浄機能はない「CT4s」が19,800円前後。
3枚刃の男性向けシェーバーの新製品。シェービングによる肌のトラブルに悩む人のため、シェーバーでは“世界初”となる冷却テクノロジー「サーモ エレクトリック クーラー(TEC)」を設けた点が特徴となる。中央のトリマー刃の隣に、「クーリングバー」と呼ばれる冷却プレートを配置することで、シェービング中に冷却ヘッドが肌の直接冷やし、シェービング中に発生する肌のヒリヒリ感、かゆみ、赤み、つっぱりといった肌トラブルを減少させるという。
同社によると従来のシェーバーは、シェービング中に肌や刃の摩擦、高速回転するモーターによって、ヘッド部分が熱くなり、ヒリつきなど肌トラブルの要因になっていたという。しかし本製品では、サーモ エレクトリック クーラーがシェーバーに発生した熱を本体側に移動することで、ヘッド部の熱を取り、常に肌を冷やしながらシェービングできるという。移動した熱は、本体内のヒートシンクに蓄積され、シェービング後に周囲へ拡散される。
クーリングバーは、本体中央部の「クーリングスイッチ」を押すと、約5秒で冷たくなり始め、温度は室温から最大20度低くなる。同社の実験では、クールテックを使用する前と後では、肌の温度が最大で4度も低くなるという結果も出ている。
このほかの機能では、肌の曲面にフィットするよう刃が浮き沈みする「3連サスペンションヘッドシステム」、899パターンの網刃でさまざまな方向に生えているヒゲを捕らえる「ディープキャッチ網刃」も備える。またGT6ccでは、ボタンを1回押すだけで、洗浄・充電・潤滑・乾燥が一台で行なえる全自動アルコール洗浄システムを同梱する。
充電時間は約1時間で、1回のフル充電で最長2週間使用できる。お風呂剃りにも対応する。
5日に行なわれた製品説明会には、青山ヒフ科クリニックの亀山孝一郎院長が出席。亀山院長はクールテックについて、「“冷やすことにあまり効果はないのでは”と思われるかもしれないが、医療業界では注射の際などで必ず冷やしている。『僕達が日常的にやっていることが、ついにシェービングまで来たか』というのが実感」と話した。
また、クーリングバーの効果については、「シェービング時は皮膚がシェーバーの網刃の端に入ってしまい、炎症などのトラブルが起こりやすい。炎症は発熱から始まるが、クーリングバーで冷やすことで、肌の赤みが抑えられ、痛みやヒリつきも抑えられる。冷やすことで毛穴や血管が締まり、シェービングの際の炎症が起きにくくなる。これは、やけどした後に患部を水で冷やすのと同じこと」と、その効果を評価した。
同じく説明会に出席した男性美容研究家の藤村岳氏は、男性美容の市場が緩やかながらも右肩上がりで成長している点を指摘。その理由について「女性のような“キレイになりたい”という願望よりも、不潔であることがデメリットになるということに気づいてきた男性が増えてきた」と分析した。
藤村氏はさらに、実際に製品を使用した実感について「冷やすと滑りが悪くなるのではと心配していたが、引っかからずにちゃんと剃れる。ぜひ一度試してほしい」と話した。