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三洋電機の食洗機、発火の恐れで4万6千台をリコール

~1台3万円で買取

DW-S2000

 三洋電機は、2000年12月から2001年11月にかけて製造した食器洗い乾燥機5品番について、事故防止のためリコールすると発表した。対象製品のユーザーに対して、ただちに使用を控えるよう呼びかけると共に、対象製品を1台あたり3万円で買い取る。対応は、専用のフリーダイヤルまたはホームページから受け付けている。

 対象機種は、三洋電機ブランド「DW-S2000」の製造番号「229751~254746」が24,996台、同「DW-S2100」の製造番号「200001~219000」が19,000台、同「DW-SJ2000」の製造番号「200001~200050」が50台。また、大阪ガスブラン ド「115-1045」の製造番号「200001~202300」の2,300台と、東京ガスブランド「SN-D503」の製造番号 「200001~200300」の300台も対象となる。対象機種の合計は46,646台。

DW-S2000、SJ2000、115-1045、SN-D503の品番と製造番号の記載場所
DW-S2100の品番と製造番号の記載場所

 三洋電機によると、2012年に食器洗い乾燥機「DW-S2000」が焼損した事故が2件発生。いずれも製品内部のヒーターのリード線接続部に、接合の強度が足りない部分があったことから発火し、タンク樹脂部に延焼したという。なお、製品外への拡大被害や人的被害には至っていないとしている。

ヒーター端子とヒーターリード線を接続するカシメ部の強度が不足すると、接触抵抗が増し、高温になる。さらに経年劣化で、リード線の酸化が進み温度が上昇。ヒーター端子部の被覆絶縁材が発火する

 DW-S2000では、以前にも2006年に2件、2011年に1件焼損事故が発生しており、いずれも今回と同じ、ヒーターのリード線接続部からの発火で、原因も同じと推定されている。

小林 樹