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パナソニック、マレーシアでHIT太陽電池の一貫生産開始

~自社の年間生産能力を1.5倍に拡大

マレーシア工場

 パナソニックは、マレーシアに建設中だったHIT太陽電池工場が竣工し、生産を開始したと発表した。

 工場の所在地は、ケダ州クリムのハイテクパーク工業団地で、建屋面積は約7万平方m、従業員は1,500名程度。

 パナソニックとしては初めて、太陽電池をウェハの段階から、セル、モジュールへと一貫生産する太陽電池工場となる。一貫生産を行なうことで、輸送費用の削減を測り、現地部材を活用することでコスト競争力の強化を図るとしている。

 マレーシア工場の年間生産能力はセル、モジュールとも300MW。パナソニックの太陽電池は、セルを二色の浜(大阪府貝塚市)、島根(島根県)の2拠点で、モジュールを二色の浜、滋賀、ハンガリーの3拠点で行なっている。生産能力はそれぞれ600MW。これに、マレーシア工場の生産量が加わることで、セル、モジュールとも、生産能力が1.5倍に拡大する。

 今後は、モジュールにパワーコンディショナー、架台、蓄電池などを組み合わせたシステムソリューションの提供を強化し、事業の拡大を図るとしている。

伊達 浩二