三菱、加熱ムラを抑えてより短時間で調理できるオーブンレンジ「ZITANG」
ZITANG(ジタング) RG-GS1 |
三菱電機は、短時間で素早く調理するオーブンレンジ「ZITANG(ジタング) RG-GS1」を11月1日より発売する。希望小売価格は84,000円。
従来のオーブンレンジのスタンダードであった、大型の庫内、二段調理機能、スチーム機能などを全て省略した庫内容量13Lのオーブンレンジ。早く温まるように、庫内サイズは最小限とし、従来の加熱方法の弱点をカバーするため、レンジとグリルを組み合わせた「レンジグリル」機能を搭載している点が特徴。
2代目となるRG-GS1では、調理時間をさらに短くするために、レンジ加熱ときの加熱ムラを抑えたほか、庫内の熱を効率よく循環させる「コンベクションファン」を大型化した点が特徴。レンジの加熱ムラについては、ヒーター周りの金具の配置を変更したことにより、加熱ロスが少なくなったという。
コンベクションファンについては、従来より直径が約5mm大きいファンを採用。風量が大幅に向上したため、加熱スピードが速くなり、調理時間短縮につながったという。具体的には鶏のから揚げの調理時間が従来より2分短い12分に、フライドポテトの調理時間が従来より1分短い13分に、とんかつの再加熱の時間が従来より1分短い5分30秒にそれぞれ短縮された。なお、ジタングの年間消費電力量は61.1kWhで、省エネ性能において業界トップの省エネ基準達成率120%を達成したという。
一般的なオーブンレンジに搭載されているスチーム機能や、二段調理、メニュー番号などのすべて省略した製品 | 扉を開けたところ。庫内容量は13Lで、一般的な電子レンジやオーブンレンジに比べるとかなり小さめ | 付属のセラミック角皿。そのままテーブルに出せるようなデザインを採用した |
庫内の金具の位置を変更したことで、加熱ロスを軽減したという | 加熱効率を良くするコンベクションファンの直径を従来より5mmほど大きくした | 調理時間の短縮などにより、省エネ性能も向上し年間消費電力量は61.1kWhを達成。各メニューの調理時間も1分~2分程度短くなった |
調理メニューでは、新たなメニューを追加した。ジタングでは油を落とす、油を使わないという観点から注目を集めているスチーム機能を搭載していないが、独自のレンジグリル機能でも脂分をしっかり落とすことはできるとしている。しかし、その一方、カロリーが低いだけでおいしさが伴っていないメニューでは魅力がないとして、水や市販のルーを使わずに野菜の水分だけで作る「鶏とたっぷり野菜の簡単カレー」を提案。
なすやセロリなどの材料とカレー粉などの調味料を和えて加熱するだけできる簡単メニューで、市販のルーなどを使わないためカロリーを抑えることができるという。そのほか、1人分のカロリーを250kcal以下に抑えた25メニューを追加している。
単にカロリーを抑えるだけでなく、おいしさも兼ね備えたメニューとして「鶏とたっぷり野菜の簡単カレー」を提案 | 玉ねぎやなす、セロリなどの野菜と小麦粉をまぶした鶏肉、カレー粉などの調味料を耐熱皿に入れる | 材料をよく混ぜたらあとは約18分加熱するだけ |
18分加熱後の様子。最初は水分があまりない状態だが、スプーンなどでかき回すととろみが出てくる | 10分後の様子。野菜の水分が充分に出てきて味もなじんできた。市販のカレールーを使っていないので、カロリーを抑えることができる | 記者も実際に試食。最初はカレーの味が薄いんじゃないかと心配していたが、実際食べてみると、味付けもしっかりしていておいしい。野菜の甘みがしっかり出ており、食べごたえのある味だった |
材料をかき混ぜるだけで作るチャーハンも紹介 | 調味料も加熱前に混ぜておく。ポイントは卵の黄身だけを使うことだという | 加熱後の状態。パラパラのチャーハンが完成した |
使い勝手の面では、角網の形状を変更した。角網のサイズを小さくしたことで、付属のセラミック角皿に重ねられるようになり、つけ置き洗いや収納時に便利だという。
角網のサイズを従来より小さくした。右が従来モデル、左が新モデルのもの | 付属のセラミック角皿にすっぽり収納できるので、つけ置き洗いにも便利だという |
本体デザインについては、従来モデルを踏襲。見やすいブラック液晶と、次に押すべきボタンを光で案内する「らく楽操作パネル」も継承している。本体カラーについては、従来レッドとブラックだったが、今回はレッドとホワイトの2色展開となる。
本体サイズは518×412×266mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約16kg。消費電力は最大1,070W。出力切替は700W/600W/500W/200W/100W相当に対応。
見やすいブラック液晶を採用する | ホワイトを新たに展開 | 扉を開いたところ |
(阿部 夏子)
2012年10月30日 12:48