パナソニック、ツインルーバーでハウスダストを1.5倍速く吸引する加湿空気清浄機
F-VXH80 シルバー |
パナソニックは、床上のハウスダストの吸引スピードを向上した空気清浄機「F-VXH80」を、9月10日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は65,000円前後。
空気清浄運転では最大36畳まで、加湿空気清浄では22畳までの空間に使用できる加湿空気清浄機の最新モデル。新製品では、本体から吹き出す風量と風速、風向を改善するために、従来までは1枚だった空気吹き出し口のルーバー(羽板)を、2枚に増やした点が特徴となる。
従来までの吹き出し口では、ルーバーが1枚のため1方向にしか送風できず、部屋全体の空気を清浄するのに、気流の一部に淀みや舞い上がりが生じることがあったという。
新製品ではこれを2枚にすることで、部屋全体の気流を適正化。外側の気流では部屋全体を循環し、内側の気流では風の拡散を抑えることで、気流の舞い上がりを抑え、床面中心を素早く強力に吸引するという。
同社ではこの2枚のルーバーを「ツインルーバー」と称しており、このツインルーバーにより、床上のハウスダストの吸引スピードは、従来モデル「F-VXH70」と比べて1.5倍になったとしている。
ツインルーバーの仕組み。従来はルーバーが1枚だったが、2枚採用することで、吸引スピードが向上した |
また、ひとセンサーと照度センサーを用いることで、電力の無駄を抑えた運転をする「エコナビ」機能も、従来モデルに引き続いて搭載。具体的な運転内容としては、空気がキレイな場合は運転を自動で休止し、1時間おきに空気清浄運転をする「パトロール運転」、空気が汚れやすい時間帯や汚れの程度を記憶し、空気が汚れ始める5分前から予備運転を開始する「学習運転」の2モードを継承する。
新製品では、ツインルーバーを搭載したことにより、パトロール運転の動作時間が、従来の10分から5分に短縮された。これにより、エコナビなしの場合と比べて約60%の節電ができるという。
「エコナビ」では、1時間おきに自動運転する「パトロール運転」の運転時間を、10分から5分に短縮 | 「エコナビ」全体の運転イメージ。青色の通常の自動モードと比べて、消費電力をカットしている |
ナノイーイオンの放出機能も搭載。洗いにくい衣類にナノイーを直接放出する「衣類リフレッシュモード」も新たに備えた |
さらに、同社独自の除菌・脱臭技術「ナノイーイオン」の放出機能も搭載。新機能として、清浄された空気とナノイーイオンを衣類に1時間集中的に当てることで、スーツや制服、コートなど、家庭で洗いにくい衣類の気になるニオイを脱臭する「衣類リフレッシュ」モードも備えている。
このほか、本体前方の床上30cmで集塵する「メガキャッチャー」機能や、移動しやすいキャスターも搭載。就寝時には自動的に風量と本体表示の明るさを抑える機能も備えている。
本体サイズは388×265×636mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は10.5kg。最大消費電力は74Wで、最大風量は7.7立方m/分。1時間当たりの最大加湿能力は800ml。運転音は18~54dB。集塵・脱臭・加湿フィルターは10年間交換不要。本体カラーはシルバー。
下位モデルとして、適用床面積が最大31畳までの「F-VXH70」、最大24畳までの「F-VXH50」、最大16畳までの「F-VXH35」も、同時に発売する。価格はすべてオープンプライスで、店頭予想価格は順に55,000円前後、45,000円前後、35,000円前後。「F-VXH35」では、ツインルーバーや衣類リフレッシュ運転がが省かれている。また、メガキャッチャーとキャスターは「F-VXH80/70」にのみ搭載される。
適用床面積が最大31畳までの「F-VXH70」 | 最大24畳までの「F-VXH50」 |
F-VXH50では、30代向けの家電シリーズ「ナイトカラー」バージョンも用意される | 最大16畳までの0「F-VXH35」では、ツインルーバーなどの機能が省かれている |
(正藤 慶一)
2012年7月24日 15:52