東京ガス、“節電時でもガス機器を使うときは換気を”と呼びかけ

~35.8%の人が換気をしていないと回答
換気についての回答

 東京ガスは、小型湯沸かし器やガスコンロなどのガス機器を使用する際に、必ず換気扇などで換気をするようにと呼びかけている。

 6月に同社が566名に対して行なった換気についての調査によれば、ガス機器を使用する際に、「必ず換気をする」人は23.5%にとどまり、「換気をすることが多い」(14.8%)と合わせても4割以下だった。一方、「全く換気をしない」人は35.8%に上り、「換気をしないことが多い」(25.9%)と合わせると過半数を超えている。

 換気をしない理由としては、多い順に「面倒くさいから」(27.4%)、「忘れてしまうから」(21.0%)、「効果が感じられないから」(17.7%)などが上がられている。一方で、「電気代を節約したいから」(11.3%)、「冷暖房の効きが悪くなるから」(8.1%)、「世の中のために節電すべきと思うから」(3.2%)など、電気器具や節電に関連する理由を挙げる例もあった。

 また、換気をする理由としては、「一酸化炭素中毒を防ぐため」(55.8%)のほか、「お湯の蒸気を排出するため」(50.0%)、「新鮮な空気を供給するため」(34.6%)が上位となっている。また、換気方法としては「換気扇を回す」が82.7%、「窓を開ける」が32.7%で、換気扇を回す人が多い。

東京ガスのサイトで公開されている換気を呼びかけるイラスト

 東京ガスでは、換気設備を作動させないままガス機器を使用すると、新鮮な空気が供給されず、不完全燃焼により一酸化炭素が発生して中毒事故につながる恐れがあるとしている。

 そのため、小型湯沸かし器やガスコンロ、ガスストーブなどの、屋内に設置されたガス機器を使用するときには、必ず換気扇やレンジフードなどの換気設備を使用して換気するように呼びかけている。






(伊達 浩二)

2012年7月17日 15:01