アスク、モバイルバッテリーと充電用太陽電池のラインナップを拡充
GOAL ZERO社のロゴ |
アスクは、米GOAL ZERO社製が製造したモバイルバッテリーと、モバイルバッテリーの電池が充電できる太陽電池のラインナップを拡充し、2012年1月に順次販売を開始すると発表した。価格はすべてオープンプライス。店頭予想価格は、太陽電池が15,900~34,900円前後、モバイルバッテリーが19,900~39,900円前後。
新たに追加されるのは、太陽電池が「Nomad(ノマド)」、「Boulder(ボウルダー)」の2シリーズ計4製品。モバイルバッテリーが「Sherpa(シェルパ)」、「Escape(エスケープ)」、「Extreme(エクストリーム)」の3シリーズ計4製品。同社では、アウトドアなどの屋外活動や、家庭や自治体の節電・災害対策として利用できるとしている。
■折りたたんでA4サイズより小さくできるソーラーパネル「Nomad」
太陽電池は、コンパクトで折りたたみ式の「Nomad」と、折りたたみ不可のパネル形「Boulder」の2シリーズで展開される。いずれも、GOAL ZERO社のモバイルバッテリーの充電に使用できる。
「Nomad」は、出力27Wの「Nomad 27 Solar Panel」、出力13.5Wの「Nomad 13.5 Solar Panel」の2モデルが用意される。店頭予想価格は、前者が34,900円前後、後者が19,900円前後。
Nomad 27 Solar Panel | Nomad 13.5 Solar Panel |
いずれもA4サイズより小さく折りたためる点が特徴。合計4台までのデイジーチェーン(数珠つなぎ)にも対応する。また、ヒモなどを通す吊るし穴も付いている。対応するモバイルバッテリーとしては、後述する「Sherpa」シリーズが推奨されている。
また「Nomad 27」では、付属のアルミポールが3本付いており、壁に立てかけて使用できる。
「Nomad 27」の本体サイズは、開いた状態で1,110×560×20mm(幅×奥行き×高さ)で、梱包時は198×65×294mm(同)。重量は800g。DC12Vのシガーソケットケーブルで出力する。
■変換効率が高いパネルタイプの「Boulder」
パネルタイプの「Boulder」は、エネルギー変換効率が17~18%と高い単結晶シリコン型の太陽電池。出力30Wの「Boulder 30m Solar Panel」、出力15Wの「Boulder 15m Solar Panel」の2タイプが用意される。店頭予想価格は、前者が29,900円前後、後者が15,900円前後。
Boulder 30m Solar Panel | Boulder 15m Solar Panel |
「30m」の本体サイズは530×25×460mm(同)。重量は約2.9kg。出力はDC12Vのシガーソケットケーブル。最大4台の連結が可能。「Sherpa」「Escape」「Extreme」の3種類のモバイルバッテリーに対応する。
■長寿命、急速充電の「Sherpa」。ソーラーパネルで最短2時間の充電も
モバイルバッテリーは、容量が50Whと120Whの「Sherpa」、約150Whの「Escape」、約350Whの「Extreme」の3種類が用意される。
Sherpa 120 Power Pack |
「Sherpa(シェルバ)」は、リチウムイオン電池を電源とするモバイルバッテリーで、電池容量120Whの「Sherpa 120 Power Pack」と、容量50Whの「Sherpa 50 Power Pack」の2種類が用意される。市場想定価格は、前者が39,900円前後、後者が24,900円前後。
出力はいずれもD12VのシガーソケットとUSBだが、別売りの専用インバーター「Sherpa UI」を購入することで、AC電源としても使用できる。出力は最大100Wまで。同社ではノートパソコンへの電源供給も可能としている。専用インバーターの市場想定価格は8,000円前後。
Sherpa 50 Power Pack | 「Sherpa UI」は、SherpaシリーズをAC出力するためのインバーター |
給電できる機器の充電回数と使用時間の目安は、「Sherpa 120」の場合、スマートフォンが24回、iPadが4回、ノートパソコンが2回、液晶テレビが4時間。「Sherpa 50」の場合、スマートフォンが10回、iPadが2回、ノートパソコンが1回、液晶テレビが2時間。
Sherpa自体の充電には、付属のACアダプタ、車のDC12Vシガーソケット、同社のソーラーパネルが利用可能。充電時間の目安は、「Sherpa 120」の場合、AC電源、DC12Vシガーソケット、「Nomad 27」がいずれも4時間。「Nomad 13.5」が9時間。「Sherpa 50」の場合、AC電源、DC12Vシガーソケット、「Nomad 27」による充電がいずれも2時間で、「Nomad 13.5」が4時間。
「Sherpa 120」の本体サイズは231×156×57mm(同)で、重量は1.68kg。本体電池の充電用のACアダプター、DC12V出力シガーソケットケーブルが付属する。電池寿命は2,000~3,000サイクル。電池の充電状況、残りの電池容量を20%目盛りで表示する液晶ディスプレイも備える。最大4台の連結が可能。
なお、Sherpaのリチウムイオン電池は、長寿命で急速充電性能を持つという「リン酸鉄リチウムイオン電池」を採用している。
■ACインバーター内蔵の「Escape」
Escape 150 Power Pack |
「Escape 150 Power Pack」は、容量約150Whの鉛蓄電池。ACインバーターを内蔵しており、擬似正弦波で80WのAC出力ができる。市場想定価格は19,900円前後。
このほか、DC12VのシガーソケットとUSBの出力も備えており、ノートパソコンや携帯デバイスの電源供給が可能という。Escape自体の充電には、付属のACアダプタ、別売りのDC12Vシガーソケットケーブル、同社のソーラーパネルが利用可能。充電時間の目安は、ACアダプタの場合5時間。
本体サイズは230×460×230mm(同)で、重量は5.44kg。本体電池の充電用のACアダプター、DC12V出力シガーソケットケーブルが付属する。電池寿命は500~1,000サイクル。他のモバイルバッテリーとの連結はできない。
■大容量350Wh、冷蔵庫にも使える「Extreme」
「Extreme 350 Power Pack」は、容量が約350Whと大容量の鉛蓄電池。市場想定価格は34,900円前後。
出力はDC12VのシガーソケットとUSBだが、別売りのインバーター「Extreme UI」を利用することで、AC電源としても使用できる。専用インバーターの市場想定価格は12,000円前後。AC利用時の出力は最大400Wまで。同社では、携帯デバイスのみならず、小型冷蔵庫などの電源供給も可能になるとしている。
Extreme 350 Power Pack | 専用インバーター「Extreme UI」 |
Extremeの充電には、付属のACアダプタ、別売りのDC12Vシガーソケットケーブル、同社のソーラーパネルが利用可能。
本体サイズは230×150×254mm(同)で、重量は約11.7kg。本体電池の充電用のACアダプター、DC12V出力シガーソケットケーブルが付属する。電池寿命は500~1,000サイクル。最大4台の連結が可能。
同社ではまた、太陽電池とモバイルバッテリーの「推奨の組み合わせ」も挙げている。組み合わせの市場想定価格は、「Boulder 15」と「Escape 150」の組み合わせが35,800円前後、「Nomad 13.5」と「Sherpa 50」とインバーターの組み合わせで52,800円前後。「Boulder 30」と「Extreme 350」とインバーターで76,800円前後。「Nomad 27」と「Sherpa 120」とインバーターで82,800円前後。
なお、ソーラーパネルでモバイルバッテリーを充電する場合、天候により、充電時間がスペック値の2倍~4倍かかる場合があるという。
(正藤 慶一)
2011年12月14日 00:00