京セラ、屋根との一体感を高めた太陽電池モジュール
「新型HEYBAN」

 京セラは、屋根材一体型の太陽光発電システム「HEYBAN(ヘイバーン)」をリニューアル。より屋根との一体感を向上した「新型HEYBAN」として、9月1日に発売した。住宅メーカー経由で販売するため、同社では価格を公表していない。

「新型HEYBAN」のモジュール3タイプ。上から39W、50W、61Wタイプ新型HEYBANの設置イメージ

 HEYBANは、屋根材と太陽電池モジュールを一体化することで、「スッキリとした見た目」と「美しいデザイン」の実現を狙った製品。また、太陽電池モジュールが屋根瓦(平板瓦)となるため、パネルを設置するための架台が不要で、屋根の重量負担を軽減するというメリットもある。主に新築住宅を中心に展開された商品となる。

 今回発売する新型HEYBANは、よりデザイン性を高め、屋根との一体感を高めた点が特徴。太陽電池モジュールのバックシート(裏地)を、通常の白地から黒地に変更し、セルとセルの間の目地が黒となった。統一感のある濃紺の色調となったことで、屋根との一体感が更に高まり、美しい仕上がりになったという。

モジュールの裏地に黒いバックシートを採用。全体的に統一感のある色調となった

 さらに、太陽電池モジュールを構成している太陽電池セルの配線の向きを、横方向に電極線が一直線につながるように変更。上下モジュールとの電極線のズレも解消できるため、これまで以上の外観の美しさが実現するという。

 このほか、ラインナップに出力61Wタイプを追加。従来は39Wタイプと50Wタイプの2タイプのみだったが、これにより、屋根形状に応じたレイアウトの自由度が高まり、同じ面積の屋根に設置する場合、使用するモジュール枚数が従来より削減できるという。

 新型HEYBANのモジュール仕様は、出力61Wの「KJ61P-4AYCB」の場合、サイズは1,833×381.3mm×40.7mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は8kg。出力50Wの「KJ50P-4AYCB」は、サイズが1527.5×381.3×40.7mm(同)で、重量は6.7kg。出力39Wの「KJ39P-4AYCB」は、サイズが1222×381.3×40.7mm(同)で、重量は5.4kg。






(正藤 慶一)

2011年9月2日 16:02