東芝、白熱電球のように光が広がる広配光型LED電球

E-CORE 一般電球形 7.7W

 東芝ライテックは、白熱電球や電球形蛍光灯のように光が広がるE26口金のLED電球「E-CORE(イー・コア) 一般電球形 7.7W」を、4月20日に発売する。昼白色相当の「LDA8N-G」、電球色相当の「LDA8L-G」が用意され、希望小売価格はいずれも5,985円。

 指向性の高いLEDの光を、白熱電球や電球形蛍光灯などの従来光源並みに広げた点が特徴の、E26口金のLED電球。同社の従来のLED電球「LDA6N/2」および「LDA6L/2」は、配光角が120度だったが、本製品では光の拡散性が高い表面積の大きなグローブを採用することで、ランプ後方まで光が届く約260度まで広げた。同社では、配光角約300度の白熱電球、および約260度の電球形蛍光灯に近い光の広がりが実現できたとしている。

白熱電球との配光曲線の比較電球の違いによる、光の広がり方のイメージ

 今回新たに搭載したグローブは、グローブ底面に配置したLEDの光を内部で散乱させる「マルチ拡散グローブ」仕様。光の吸収を抑えながら、グローブ全体が柔らかく光り、グレア(不快なまぶしさ)を抑えた明かりを実現したとしている。また、光を広げるために、グローブ面積は従来モデルよりも約1.7倍広くなっている。

 グローブが大きくなった一方、電球に近い形状を維持するため、電球の筐体部分を小型化した。最新の放熱設計技術とアルミダイカスト筐体の採用で、本体の熱が効率よく放熱できる構造としたことで、筐体のサイズを従来のLED電球の約2/3に小型化。本体サイズは60×112mm(直径×全長)で、従来の60×108mm(同)と、ほぼ変わらない形状となっている。

新たに「マルチ拡散グローブ」を採用。光が広がり、また不快なまぶしさを抑える効果があるという内部構造。グローブを大型化した一方で、筐体部分を小型化した

 器具全体の明るさは、昼白色相当が白熱電球40W形以上となる580lm、電球色相当が白熱電球40W形相当の485lmとなる。消費電力は、いずれも白熱電球40W形の約79%減となる7.7W。

【3/23 訂正】初出時、昼白色相当の全光束を600lmとしておりましたが、東芝ライテックより580lmに仕様変更するとの発表がありました。上記の通り訂正させていただきます。なお、電球色相当に仕様の変更はありません。

 重量は110gで、寿命は40,000時間。密閉型器具にも使用できる。調光器には対応していない。





(正藤 慶一)

2011年3月7日 15:06