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パナソニック、白熱電球のように光が広がるLED電球

〜二重の反射板で、配光角は“業界最高”の300度

 パナソニックは、白熱電球のように光が広がるLED電球「EVERLEDS(エバーレッズ) LDA7L-G/LDA7D-G」2種類を、3月18日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は3,500円。


タイプ名 一般電球タイプ
品番 LDA7L-G LDA7D-G
光色 電球色相当
(2800K)
昼光色相当
(6700K)
寸法 60×112mm
重量 85g
口金 E26
消費電力 7.2W
全光束 390lm 485lm
定格寿命 40,000時間
密閉型器具
価格 オープンプライス
店頭予想価格 3,500円前後

昼光色相当の「LDA7D-G」 電球色相当の「LDA7L-G」

“ダブルリフレクター”採用で、白熱電球並みの配光角300度

昼光色、電球色を点灯したところ

 E26口金の器具に取り付けられるLED電球で、従来のLED電球の「均一な発光面が得られない」「光りが広がらず、暗く感じる」といった不満に対応するため、配光角(光の拡散性)を300度と、白熱電球とほぼ同じとした点が特徴。全方向に明るく、白熱電球から取り替えた場合でも同等の照明効果が得られるという。

 本製品では、白熱電球並みの配光角を得るために、従来モデルとは異なった独自の設計を採用しているという。まずLEDチップは電球の円周上に配置し、その上に二重構造の反射板を設けた。この二重反射板は、1段目は口金方向へ、2段目の反射板は横方向へ光を反射する構造になっている。また1段目には、LEDパッケージの配置に合わせて穴が開けられており、ここから上方へ光を放射し、大型の電球グローブでさらに拡散される構造になっている。パナソニックでは、この二重構造の反射板を「ダブルリフレクター方式」としている。

従来モデルのLED電球(写真右)よりも、白熱電球に近い光の広がりを目指した点が特徴 従来モデルでは、配光角(光が広がる角度)が約120度だった 新モデルでは約300度と、白熱電球並みに広がるという
照明器具に取り付けた例。左が新モデル。電球は下向きに付けられているが、上方向へも光が広がっている ペンダントライトでの比較。新モデル(左)は白熱電球(右)に近い光の広がり方。従来モデル(中央)はセードに影ができてしまっている
従来モデルでは、LEDパッケージを電球中央に配置していた 新モデルでは、円周状にLEDパッケージを配置 さらに、内部には二重の反射板を採用。グローブも大型化し、光が広がる設計となっている
放熱のために、LEDの回路部をLEDチップよりも上部に配置した
 定格寿命は、従来モデルと同様の約40,000時間。同社によると、本製品では電球グローブを大型化して本体を小型化したことで、LEDの回路部分が熱の影響を受けやすく、寿命や明るさの性能が確保しにくい課題があったという。しかし、LEDの回路部を、温度の低いパッケージ上部(LEDチップの上)に配置。熱が集中しやすい本体から遠ざけることで、回路部の温度低減を図ったとしている。

 明るさは電球色は390lm、昼光色は485lmで、前者は白熱電球30W、後者は40W相当という。また、電球色相当の平均演色評価数はRa80(電球色相当)で、照らされたものの色彩をより忠実に再現するという。

 密閉器具にも対応。ノイズやチラツキの対策も施されているという。


LED電球の光の広がりに不満を持つユーザーは多い

パナソニック ウェルネス マーケティング本部の中島幸男本部長

 パナソニック ウェルネス マーケティング本部の中島幸男本部長は、本製品でLED電球の配光を広げた理由について、光の広がりに不満を持つユーザーの声が多かったことを挙げた。

 「LED電球は、省電力で長寿命という“エコ”という視点で評価されている一方で、白熱電球と比べ、光の広がりに不満を持つ声が多かった。2010年のLED電球の普及率は、同社推定で5%と低く、本格的な市場拡大はこれから。パナソニックでは2011年度をLED電球の本格普及元年とし、いっそうLED電球にシフトした活動を続けていきたい」

 中島氏はまた、家庭の照明の省エネ化が、地球温暖化対策に重要であることも指摘。「家庭でのCO2排出量は著しく増加しており、内訳では照明は冷蔵庫と並ぶ第2位となっている。しかし、昨年行なわれたCOP16(国連気候変動枠組条約の第16回締約国会議)では、国連より白熱電球を省エネ型電球に変えるだけで全世界のCO2排出量が1%削減され、またもっとも簡単な温暖化対策は“照明の省エネ化”と報告された」と、LED電球の地球温暖化への貢献に期待を見せた。

LEDの購入理由の上位は「消費電力が少ないから」「寿命が長いから」 しかし、「光の広がり」に不満を訴える声が多かった
家庭でのCO2排出量は年々増えている。内訳としては、1位がエアコン、2位に冷蔵庫と照明が並んでいる COP16では、省エネ型電球が世界に普及すれば、世界のCO2排出量を1%削減可能という報告があったという

 発表会には、女優・タレントの三船美佳さんが登壇。三船さんは「最先端の照明だからそっち(LED電球)の方がいいなと思っていましたが、買い換えるには勇気が必要でした。これならメリットばっかりですね」とコメント。また、本製品と従来のLED電球を比較した照明器具を見比べて「下向きなのに上まで光が届いていますね。アートですね! これなら照明器具作ったひとも大喜びですね」と、“全方向”のLED電球を歓迎した。

発表会には女優・タレントの三船美佳さんが登壇 二重の反射板“ダブルリフレクター方式”の解説に驚く三船さん。「よく考えましたね! ビリヤード感覚ですね」





(藤原 大蔵, 編集部)

2011年1月27日 00:00