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ソースネクスト、オフラインでも高精度な翻訳ソフト

オフライン翻訳ソフト「AI本格翻訳」(ダウンロード版)

ソースネクストは、オフラインで使える日英翻訳に特化した翻訳ソフト「AI本格翻訳」(ダウンロード版)を発売する。価格は19,800円。なお対応OSはWindows 11/Windows 10(64ビット版)で、CPUはIntel Core i7 8750H以上を推奨。

インターネット環境がないオフラインでも、Google翻訳やDeepLに迫るという、精度の高い日英翻訳を実現。そのため機密情報や個人情報を扱う業務でも、安心して活用できる点を特徴とする。

テキストを入力または貼り付けることで、ワンクリックで翻訳ができるほか、ワンクリックで逆翻訳が可能。翻訳結果を日本語に再翻訳することで、どのような翻訳結果になったのかを確認しやすい。

テキスト翻訳の場合は、立ち上げたソフトの左側にテキストを流し込み、「翻訳する」ボタンをクリックする
2〜3秒ほどで画面の右側に日本語訳が表示された
さらに「逆翻訳」ボタンを押すと、先ほど翻訳された日本語の文章をもとに英訳して、左下に表示する。これにより翻訳した英語の文章が意図通りだったかを確認しやすい。もちろん英語→日本語のほか日本語→英語の翻訳や逆翻訳も可能

またワード(.doc/.docx)やテキスト(.txt)、パワーポイント(.ppt/.pptx)、エクセル(.xls/.xlsx)、PDFファイルを、ドラッグ&ドロップで一括翻訳することもできるうえ、指定したフォルダにファイルを格納すると、自動で翻訳できる「自動ファイル翻訳」機能も搭載する。

これらの機能が、テキスト量やファイル数、ファイル容量の制限や追加料金が不要で使い続けられる。

ワードやPDFなどの文書ファイルをドラッグ&ドロップするだけで、翻訳することもできる
その際に、文書のレイアウトを崩さないように翻訳するか、シンプルにテキストファイルとして出力するかを選択可能

今回、オフラインでも高精度な翻訳を実現できた理由について、開発担当者は日本語に特化して最適化したことを要因の1つに挙げている。

「ベースとなる翻訳エンジンは世の中にたくさんありますが、それらは100言語など多言語に対応しているものがほとんどです。ただし日本語の翻訳精度だけをみると、それほど精度が良くありません。それはAIの学習を、日本語に特化して行なっていないからです」

特に日本語には、他の言語にはない独特の言い回しが多く、そうしたニュアンスまでを含めて翻訳するのが、群を抜いて難しいのだという。そこでAI本格翻訳の開発では日本語と英語の翻訳に絞り込み、両言語の対になる文章をAIに大量に学習させた。そのため、オフラインでも高い翻訳精度を実現できたという。

また、翻訳する際にネックとなる専門的な用語についても、2025年3月にユーザー辞書機能に対応することでサポートされる予定。そのほか、今後もAIの進化に伴う翻訳精度の向上を図りつつ、少しずつ日英以外の翻訳にも対応していく予定だ。グローバルにビジネスを展開する企業にとって、AI本格翻訳は、より有用性の高いツールにアップデートされていきそうだ。