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凍らせるゴミ箱「クリーンボックス」生ゴミやおむつのニオイに
2024年6月21日 13:41
SANKAは、ゴミを凍らせてニオイを抑えるゴミ箱の新製品「CLEAN BOX(クリーンボックス) SCB-020」を7月1日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は63,000円。容量は20L。
中を-11℃に冷やすことで、生ゴミや紙おむつなどのニオイをシャットアウトするゴミ箱。これまでのユーザーに対し、紙おむつのニオイや、ペットシーツのニオイなど、多くの困りごとを解決してきたという。
7月発売の新モデルは、基本性能を継承しながら使い勝手を高めたのが特徴。ゴミ袋を交換する際に、袋の取っ手を引っ掛けやすい構造にした。
また、本体下部にはプロテクターという形で樹脂のパーツを追加。もし足などがぶつかってもケガなどをしにくいように改善した。
インテリアになじみやすいステンレス調のデザインを採用。従来のステンレスカラーだけでなく、ホワイトとブラックも追加した。底面にキャスターが付いており、移動もしやすくなっている。
ファンレス設計で動作し、起動直後や熱い物を入れて温度が上がった際はコンプレッサーが作動するものの、生活する環境音の中で動作音は気にならないという。手入れについては、直冷式のため使い続けると霜は発生するが、気になった場合は電源を落とすと水滴が下にたまるため、それをふき取るだけで済む。
本体サイズは230×443×690mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約17kg。電源コード長は約1.5m。設置の際は、左右と後方に壁から5cm以上の間隔を空けるよう案内している。
電気代は1日10.6円相当。一般的な家庭で年間約3,860円としている。消費電力は73W。年間消費電力量は124.5kWh/年。
保育所がおむつを捨てるゴミ箱に補助金も
CLEAN BOXは、当初は中西金属工業が販売していたが、2023年に新潟県三条市のメーカーであるSANKAが事業を引き継ぎ、SANKAブランドで展開。アフターサービスを含めてSANKAが担当している。
最近の動向として、厚生労働省による2023年3月の社会保障審議会 児童部会において、保育所などでの使用済み紙おむつを、保護者が持ち帰るのではなく、保育所が処分を行なうのが推奨されることとなった。保育所がおむつ保管用のゴミ箱などの購入に補助金が利用できるようになり、それを受けた保育園からのCLEAN BOXの受注や、SANKAから地元自治体への寄贈もあった。今回は20Lモデルだが、同社によれば今後は容量展開などのバリエーションも検討しているという。