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工事不要で導入できる蓄電池 エコフロー
2024年6月25日 11:05
EcoFlow Technology Japanは、容量は4,096Whの家庭用蓄電池「EcoFlow DELTA Pro 3」を6月25日に発売する。価格は539,000円。
リン酸鉄リチウムイオンバッテリーを搭載した家庭用蓄電池。工事なしで導入できるため、別売ソーラーパネルと接続することで、据え置き型よりも手軽で安価な節電ができる太陽光発電・蓄電システムとして提案。既設の発電システムとも簡単に連携できる点を特徴とする。本体を持ち出してポータブル電源のように使うことも可能。
従来モデル「EcoFlow DELTA Pro」から進化させ、定格出力は600Wアップした3,600W(瞬間出力7,200W)。新たに200V出力にも対応する。騒音値は一般的な家庭用蓄電池より低い30dBに抑えたほか、シルバーを基調としたカラーで、部屋に馴染みやすいスタイリッシュなデザインに仕上げた。
単相三線100V/200V出力に対応。定格出力3,600Wのため、複数の家電を同時に使用できる。独自開発の「X-Boost」機能により、定格出力最大5,100Wの電気製品の稼働も可能という。
多彩な出力ポートを搭載。搭載ポートは、AC100V(NEMA L6-30)コンセント、AC100V(15A/20A兼用)コンセント×4、AC200V(NEMA L15-30)コンセント、AC200V(15A/20A兼用)コンセント、DC5521、アンダーソン、USB Type-C×2、USB Type-A(急速)×2。
4,096Whのエクストラバッテリーを2台連結でき、容量を12kWhまで拡張可能。直列でつなげるケーブルのダブルボルテージハブ(DVH)を使用すれば最大24kWhまで拡張できるという。なお、ダブルボルテージハブの日本での発売時期は未定。
エクストラバッテリーは本体の上に積み上げることができるため、省スペースで設置できる。エクストラバッテリーの価格は396,000円。
停電時のバックアップ機能を搭載。家庭の壁コンセントに本体を接続し、本体に電気機器を接続するパススルー充電状態で、壁コンセントからの電力供給が停止した場合、10ミリ秒以内にバックアップ出力に自動で切り替え。停電時も持続的な電力供給を実現する。
超低発熱性を特徴とする、電気自動車と同グレードのリン酸鉄リチウムイオンバッテリーを内蔵。充放電サイクルは4,000回で80%を維持するため、11年以上使用できるという。バッテリーパックはIP65準拠の防塵防水性能を備える。
6通りの充電方法を用意。ACコンセント、ソーラーパネル、シガーソケット、ガソリン発電機、オルタネーターのほか、EV充電ステーションでの充電にも対応する。AC100V/1,500W入力時は、150分で80%、198分で満充電が可能。
アプリ上でバッテリーの使用状況を確認できるほか、充放電のスケジュール設定なども可能。例えば、電気料金の安い夜間のみ充電するといった設定ができる。
本体サイズは693×341×410mm(幅×奥行き×高さ)、重量は51.5kg。動作音は30dB未満。保証期間は5年。
工事なしで簡単設置。分電盤とつないでもっと便利に
EcoFlow DELTA Pro 3は工事なしで手軽に設置できる点が特徴。ソーラーパネルと接続し、自家発電・自家消費を行なうことでクリーンな節電生活が送れるとしている。
従来のパワーコンディショナーを用いた蓄電システムは、電力会社との系統連系が必要になるが、系統連系は申請から締結までに半年以上かかる場合もある。DELTA Pro 3は系統連携が不要なため、設置すればすぐに使い始められる点も特徴だ。
ソーラーパネル(DC)からの入力とACコンセントからの入力を見分け、ソーラーパネルからの電力のみで充電する設定ができる。そのため、エクストラバッテリーを2台追加して容量を12kWhに拡張したうえで、日中の太陽光でそれらをすべて充電することができた場合、家庭での電力使用量にもよるが、電力会社からの電力を使わず、太陽光で発電した電力のみでオフグリッドの生活ができるという。
新たに切替分電盤とのセット販売も行なう。切替分電盤の設置には工事が必要だが、分電盤と接続することで、コンセント接続ではない照明器具なども、停電時に自動でバックアップできるようになる。
EcoFlow DELTA Pro 3、エクストラバッテリー1台、切替分電盤のセット価格は1,045,000円。EcoFlow DELTA Pro 3と、400Wソーラーパネルのセットも用意し、価格は665,500円。