ニュース
AIが自動で快適空間&省エネに 清潔守るビーバーエアコン
2024年3月13日 12:05
三菱重工グループの三菱重工サーマルシステムズは、家庭用ルームエアコン「ビーバーエアコン」の2024年モデル5シリーズ計31機種を4月1日から順次発売する。価格はオープンプライス。
快適性、清潔性と高APF(通年エネルギー消費効率)を備え、省エネ性に優れた同社最高級モデルのSシリーズを9機種、寒冷地での使用を想定した暖房強化型モデルSKシリーズを4機種、フィルター自動清掃機能を搭載した高機能モデルのRシリーズ6機種、標準モデルのTシリーズを7機種、スマートフォン操作機能を標準装備したTWFシリーズを5種類用意する。
SシリーズとSKシリーズは、デュアルセンサーとデュアルイオンを採用し、快適性、清潔性を追求した点が特徴。
人の動きを検知する人感センサーと、人の位置、壁・床温度の変化を検知するサーマルセンサーを搭載。センサーで検知した情報を元に、「AI自動快適運転」が自動で快適・省エネに導く。2つのセンサーで人や部屋内部を見張り、自動で温度を調節するほか、AIが部屋の冷え方、暖まり方を学習し、自動で快適かつ省エネな運転を行なう。さらに、風向を自動調整する「新おまかせセンサー気流」、「風あて・風よけ運転」を搭載した。
清潔性にもこだわっており、高電圧で効率的にイオンを発生する「イオナイザーモジュール」を採用。運転と同時にマイナスイオンを放出して、ウイルスや細菌、カビ菌の増殖を抑制するという。
このほか、室内機内部にオゾンとイオンを充満させニオイや汚れの原因菌の増殖を抑制する「アクアオゾンクリーン運転」、加熱乾燥させて熱に弱いカビ菌の増殖を抑制する「アクアオゾン加熱運転」を備える。
SKシリーズは寒冷地での使用を想定した、高い暖房能力を実現。
外温条件からコンプレッサを予熱して、暖房の立ち上がり時間を短縮する「ホットスタンバイ機能」と、ホットガスバイパス方式のデフロスト(霜取り)運転制御を採用した。
従来の方式では霜取り運転ごとに室内温度が4~5℃下がるため、肌寒く不快に感じるケースがあったという。今回採用したホットガスバイパス方式のデフロスト運転制御で、室内側に流れる高温のガスの一部を室外機に流すことにより、室内温度の低下を抑え、ノンストップ暖房を実現したという。
また従来S・SKシリーズのみに内蔵していた、別売の無線LANインターフェイスを、高機能モデル(Rシリーズ)と標準モデル(TWFシリーズ)にも内蔵。スマートフォンからの操作を可能にした。
Rシリーズ、Tシリーズ、TWFシリーズは、2023年モデルと同様、室内機の高さを250mmに抑えたコンパクト設計を採用。ハイサッシや下がり天井などのすき間スペースにも設置可能とする。
このほか、全シリーズに伊藤園が取り組む「茶殻リサイクルシステム」で誕生した茶殻配合樹脂を有効資源として使用したフィルターホルダーを搭載。
Sシリーズ、SKシリーズ、Rシリーズでは、グループ会社の三菱重工冷熱が製造・販売しているハイブリッド加熱気化式加湿器「roomist」SHKシリーズとの連動運転機能を備える。