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電動歯ブラシ、どう使うのが正解? フィリップスのソニッケアーを体験してきた
2023年9月25日 12:35
マスクを外して生活することが増え、気になるのが口の中の環境。電動歯ブラシなら、よりキレイに磨けそうな気がするが、手磨きとはどれくらい差が出るのだろうか。歯科医・歯科衛生士の使用率・推奨率が16年連続No.1を誇るという、フィリップス・ジャパンの電動歯ブラシ「ソニッケアー」を実際に体験してきたので紹介したい。
誠敬会クリニック 理事長の田中真喜先生によると、コロナ禍におけるマスク生活から元の生活に戻りつつある今、下顔面(かがんめん)美容のニーズが高まっているという。マスクで隠したい顔のコンプレックスについてのアンケート結果では「矯正、ホワイトニング、口臭などの口腔内」が全体で最も多い結果となった。
自宅における口腔内のケアに、電動歯ブラシが効果的だという。同社の「ソニッケアー」シリーズでは、強みを持っていると、同社のパーソナルヘルス事業部 上村泰子さんが紹介する。
歯垢に徹底アプローチ。たたき浮かし、はらい落とし、かき出す
ソニッケアーは、約31,000回/分の高速振動でたたいて汚れを浮かび上がらせ、幅広い振幅の力で歯垢をはらい落とすと同時に、口の中の水分を利用し“音波水流”を発生させて歯垢をかき出せるのが特徴。この3つの働きで歯磨きをサポートし、手磨きの最大20倍歯垢を除去できるという。
実際に高速で動いている電動歯ブラシの振れ幅を、ストロボライトを当てることで確認できた。約31,000回/分の超高速な振動のため、残像のように見える。この幅広い振幅(横揺れ)により、歯と歯茎の境目の歯垢もはらい落とせるとする。
また音波水流の確認では、ビーズが沈んだ水槽の中でソニッケアーを稼働。すると毛先の当たっていないところのビーズまでくるくる回り、水流の力で押し出されていることが確認できた。この音波水流の力で、歯間の歯垢もしっかりかき出せるという。
さらにソニッケアーと手磨き用ブラシとの比較実験をいくつか行なっている。歯垢除去の実験では、一カ所にあたり5秒間ブラッシングをして、赤色の人工的な歯垢が落ちた量を比較。ソニッケアーを使用したほうが、歯垢が多く取り除けていることが分かる。
また色素落としの実験では、うずらの卵を使って着色性の汚れがどのくらい落ちるのかを比較。1分半ほど磨いた結果、ソニッケアーのほうは広範囲に色素を落とすことに成功した。ソニッケアーがあれば、歯垢除去もホワイトニングも1本で対応できるという実力がうかがえる。
1本1本植毛して作るこだわりのブラシ。選べる種類の多さも魅力
ソニッケアーは多くの製品を有しているが、ブラシヘッドの種類も豊富にラインナップ。それぞれのニーズに応えるために、悩みごとに最適なブラシヘッドを用意している。
種類が豊富なブラシヘッドだが、1本1本植毛して作っているというこだわりは全て共通。ナイロンの束をカットする従来の製法とは異なり、先端を丸く加工したり、ステインを落とすために波形にしたりと、ブラシヘッドごとに設計を施した後に、1本1本植毛して作っている。そのため歯への当たりがやさしくなるほか、根本が高密度になるため歯垢除去力が高まるという。
またアーチ形状を採用している点も特徴。つま先とかかと部分が少し長いことで、磨きにくい奥歯にしっかりと届き、歯の間にブラシが入りやすくなるとする。
ニーズごとに最適なブラシヘッドを用意しているが、「歯垢除去」「ステイン除去」「歯茎ケア」全てを叶えたいという人には「プレミアム オールインワン ブラシヘッド」がおすすめという。
今一番人気のブラシヘッドで、先端部分がトライアングルカットになっているのが特徴。植毛もあえて一定の太さにせず、方向もバラバラ、すき間も結構空いた配列となっているが、こうすることで歯と歯の間に入り込みやすく、ブラシが大きく揺れるため、音波水流がしっかり発生するという。
加圧防止センサーやブラシヘッドの交換時期が分かる便利な機能を搭載
キレイに磨ける工夫が詰まったソニッケアーだが、どのように使えば効率的に磨けるのか。「ダイヤモンドクリーン 9000」の実機を使用し、レクチャーを受けた。
歯にブラシヘッドを押し当てる強さが強すぎると、振動で知らせてくれる加圧防止センサーを搭載。普段、テレビやスマホで動画を観ながら歯を磨くことが多いが、振動で知らせてくれると気が付きやすそうで便利と思った。
そのほかブラシヘッドにはRFID機能搭載のマイクロチップを内蔵し、磨いた時間やブラシ圧を記録。交換時期になるとハンドル下部にあるお知らせランプが光り、ブラシヘッド交換のタイミングを知らせてくれるという機能を備える。
また効率的なブラシの当て方についても教えてもらった。ゴシゴシせず、歯の表面に当てることに集中するのがポイントとのこと。前歯はブラシを立て、臼歯(奥歯)の遠心面はブラシを少し立て、ブラシのつま先部分を使うと奥まで届きやすいという。
日本における一般消費者の電動歯ブラシ使用率は22%とまだまだ少数。「口腔内の健康を守るためにも電動歯ブラシを頼って欲しい」と上村さんはコメントした。