2008年度の家電出荷額は前年比0.3%減と前年並み
社団法人日本電機工業会(JEMA)は、2008年度の家電製品の国内出荷金額を発表。国内出荷金額は前年度比で0.3%減となる1兆4,550億円で、昨年度の水準を維持した。
製品別では、冷蔵庫が同5%増となる3,673億円と好調で、中でも401L以上の機種に限れば同9.2%増の2,515億円となっている。このほか、電気ストーブ(同19%増)、電気カーペット(同9%増)、空気清浄機、加湿器(いずれも同8.4%増)、IHクッキングヒーター(同3.2%増)、電子レンジ(同1.2%増)などで、前年度を上回る数字を記録している。その一方で、除湿機(同13.5%減)、電動歯ブラシ(同12.8%)、掃除機、洗濯機(いずれも同3.3%減)などは減少している。
JEMAでは、2008年度後半から急速な景気後退があったものの、夏の猛暑で冷蔵庫が好調だったことから、昨年の水準が維持できたとしている。
台数ベースでは401L以上の冷蔵庫(同4.5%増)、IHクッキングヒーター(同3.5増)を除いて、ほとんどのジャンルで前年を下回っている。ただし、電気ストーブ(同53%増)、電気カーペット(同35.2%増)、加湿器(同13.1%増)など、冬物家電は好調だった。
JEMAでは2009年3月の家電製品の国内出荷金額も発表。国内出荷金額は前年同月比5.5%減の1,266億円と、2カ月連続の現象となった。製品別では、冷蔵庫が同比1.2%増の324億円となり、4カ月連続でのプラスとなった。またIHクッキングヒーターは同比3.1%で、3カ月ぶりにプラスを記録した。一方で、洗濯機は同比17.5%減という大幅なマイナスを記録している。
台数ベースでは全体的に減少しており、特に洗濯機(同16.7%減)、電子レンジ(同13.4%減)、炊飯器(同10.2%減)などでは2ケタ減となっている。例外的に、空気清浄機は同22.7%増と大幅に増えており、花粉対策に空気清浄機を選択する人が増えていることが伺える。
2009年4月21日 14:29