ニュース

メタバース内の温度を体感できるパーソナルエアコン、Shiftall

Pebble Feel SVP-PF1S

Shiftallは、メタバース・プラットフォーム「VRChat」と連動させられるパーソナルエアコン「Pebble Feel SVP-PF1S」を発売。予約受付を2月2日に開始した。価格は19,900円。

高効率ペルチェ素子を搭載したパーソナルエアコン。VRChatのワールドに設置した専用のタグを通じて、暖炉の近くに行くと暖かい、水に浸かると冷たい、といった感覚を味わえるという。VRChatと連動させずに、スマホ操作でも使用可能。

メタバース内の温度を体感できる

同社が提供する温度情報伝達アプリケーション(SteamVRで動作)をPC上で起動し、Pebble Feel用温度タグが実装されたVRChatのワールドを訪れることで、ワールド内のさまざまな場所から暖かさや冷たさを感じることができるという。

温度の伝達には、特定のマーカーパターンをVRヘッドセット内からほぼ見えない場所に描画する特殊なシェーダーを用いた。VRヘッドセットをかぶってワールド内の特定座標に移動すると、あらかじめ座標に指定されたマーカーパターンが描画され、パソコンからPebble Feelに対し、Bluetooth経由で温度情報が伝達される仕組み。

コライダーの設置イメージ。画像ではわかりやすく着色しているが、実際には透明で構わないという
コライダーの設置も簡単

‍VRヘッドセットを使用しないデスクトップ環境からはマーカーパターンが見えてしまうが、ワールドにPebble Feel用のマーカーのオン/オフを切り替えるローカル・スイッチを設けることで、Pebble Feelを使用していない人に影響を与えることなく温度情報を組み込めるという。

発表時点での対応ワールドは「銀杏並木(制作者:コクリコさん)」「川床-night-(制作者:そうにゃんさん)」。対応ワールドは今後拡充予定で、さらにVRChat以外のメタバース・プラットフォームへの展開も予定している。

対応ワールドの1つ、銀杏並木(制作者:コクリコさん)
川床-night-(制作者:そうにゃんさん)

装着方法は、同梱の専用ネックバンドに本体を取り付け、首に引っ掛けるだけ。運転モードは「冷却(急速/強/中/弱)」「加熱(強/中/弱)」を搭載。接触面の温度は最低9℃/最高42℃(室温25℃の場合)。

バッテリーは内蔵せず、5V/2A以上のUSB給電で動作する。10,000mAhのモバイルバッテリーを使用した場合の動作時間は、冷却モードが約9.6~約16.9時間、加熱モードが約15.7~約27時間。

メタバースと連動させずに、本機単体でも使用可能。スマホアプリから温度設定をしておけば、以降は電源と接続するだけで設定時の温度で動作する。

首元に装着する

本体に搭載するペルチェ素子は、本機専用に開発。長時間駆動が可能なほか、冷→熱、熱→冷の切り替えが素早く、メタバース内で温度タグが設定されている空間Aから空間Bへと移動したときにわずか数秒で体感温度が変わり、VR体験を損なわないという。

本体サイズは約58×15×102mm(幅×奥行き×高さ)。重さは約62g。ネックバンドを含む重さは82g。給電端子はUSB Type-C。給電ケーブルが付属する。対応OSはWindows 10以降(SteamVR)、iOS 14以降、iPadOS 14以降、Android 10以降。