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フジ医療器のマッサージは、エアーバッグで包み込まれる! 最上級モデルを体感
2022年12月5日 08:05
フジ医療器は、体型や筋肉にあわせてマッサージする「サイバーリラックス マッサージチェアAS-R2200」を11月25日に発売した。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は658,000円。
背すじのもみ玉と全身8部位のエアーバッグで肩から足まで全身をマッサージする、最上級モデルのマッサージチェア。新開発のもみメカ「5D-AI メカ PLUS」を搭載。筋肉の状態を分析するAIの精度を向上させ、高精度のモーターを採用したことで、従来よりも繊細なマッサージができるようになった。また、背もたれをフルリクライニングでき、マッサージだけでなく身体をそらすストレッチも可能。
AIでユーザーの肩の位置や首すじのラインを認識し、マッサージポイントを自動で最適化する。また、背すじを8カ所に区切り、それぞれもみの強さを調節できる。
もみ動作は従来より多い53タイプ。小さな円弧動作でコリをこねるようにほぐし、さらにたたいてほぐす「たたきほぐし揉捏」、速いもみたたき動作で押し込むようにもみほぐす「あらなみ」などを新たに追加した。
背もたれは164度までフルリクライニングし、脚部を最大まで上げた「トータルリラックスポジション」をとれる。オットマンは電動式とスプリング式のスライド機構により、身長に合わせてフィットする。
コースは23種類の自動コースと部位ごとの15コースの合計38種類。自動コースは7~30分で、コリの溜まりやすい部位を集中的にほぐす「VIPコース」や就寝前にゆったりとしたストレッチを行なう「ナイトヒーリング」など。新たに、瞑想をコンセプトにした「マインドフルネスコース」なども備えた。
全身や部位ごとの筋肉を伸ばしてほぐすストレッチメニューも11種類搭載した。全身ストレッチメニューは5種で、部位別の伸ばし技が6種。部位別では、フルリクライニング状態で身体をそらすストレッチなどが新メニューとなる。
そのほか、腰回りと足裏にヒーター、足裏にマッサージ用のローラーも採用した。
本体サイズはリクライニング時が約86×212×73cm(幅×奥行き×高さ)で、リクライニングしていないときが約86×141×124cm(同)。重さは約96kg。張地はPVCレザー、ポリエステル。カラーはブラックとベージュの2色。医療機器認証番号は304ABBZX00024000。
実際に体験してきた! 身体に沿って心地よい強さでマッサージ
もみ玉とエアバッグでマッサージ
サイバーリラックス マッサージチェア AS-R2200をフジ医療器のショールームで実際に体験してきた。背すじや肩の位置をセンシングしていくつかのコースでマッサージを体感したところ、2つの点に驚いた。
ひとつが、揉み玉の当たる位置が身体にしっかりと沿っていることだ。マッサージ前に行なう5D-AIメカ PLUSのセンシングには、およそ1分かかる。肩をもみ玉で押し込んで位置を検出し、背すじにもみ玉を押しつけながら背すじのラインを設定していく。AI機能のないマッサージチェアの場合、もみ玉の当たる位置がしっくりとこないときがあったが、AS-R2200のもみ動作ではほぐしたい位置にしっかりと当たっていた。
もう1つは、強いモードにしてもエアーバッグなどを「痛い」と感じることが少なかったことだ。肩や腰、座面など全身8カ所に搭載のエアーバッグには「高速給排気エアーシステム」を採用し、一気に膨らむメリハリのある動きが特徴だ。パワフルにエアーバッグが動くが、揉む動きが痛いと感じることはなく、やさしく包み込まれるように、しっかりとマッサージされたのが印象的だった。また、もみ玉の動きはゆっくりと当たって押し込む動作が採用されているため、しっかりともみ込む新たな動作「たたきほぐし揉捏」なども痛みがあまりなかった。
新モードでストレッチや瞑想も
AS-R2200は、マッサージだけでなく「コンディションを整える」ことをコンセプトにした製品という。マッサージにとどまらず、ストレッチや瞑想をコンセプトにした自動コースも採用されている。
瞑想をコンセプトにした「マインドフルネス」コースは、流量を半分にして、刺激を与えずにじっくりとほぐす。ゆっくりとエアーバッグが膨らんでいくため、マッサージで筋肉をほぐされているというより、「なにかに包み込まれている」という感覚が強かった。
また、部位ごとのストレッチモードは以前から搭載されていたが、新たな部位が追加された。その1つ「そらしストレッチ」は背もたれをフルリクライニングにし、肩を左右のエアーバッグで固定して脚部を下へ下げるもの。さらに、座面周辺のエアーバッグで身体を押し上げられ、身体がそった状態になる。ゆるやかに身体をそらす状態になるため、無理なくストレッチをできた。