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冷凍餃子をそのまま焼けるパナソニック「ビストロ」志麻さんメニューも家で作れる

パナソニックのスチームオーブンレンジ「ビストロ NE-UBS10A」

パナソニックが8月に発売したスチームオーブンレンジ「ビストロ NE-UBS10A」。様々なこだわりの料理が作れるだけでなく、冷凍食品を解凍せずにそのまま調理できるなど“日常の使いやすさ”にも配慮したのが特徴。せっかく多機能なオーブンを買っても使いこなせない、という声にも応えた形だ。

新機能を活用することで、冷凍餃子をそのまま焼いたり、冷凍うどんから具材たっぷりの焼きうどんを4人分作れるなど、より普段使いがしやすくなった。さらに“伝説の家政婦”タサン志麻さんが監修したメニューも、簡単な操作により家庭で楽しめるとのこと。新しいビストロでどんな料理が作れるようになったのか、実際に見て味わってきた。

タサン志麻さんのメニューも登場

冷凍餃子やうどんも凍ったままオーブンへ。ながら調理で普段のおかず作りをラクに

「NE-UBS10A」は、ビストロの最上位モデルとして充実した調理メニューを備え、ニーズが多かったというエスニックメニューが新しく登場。タイ風の「鶏肉のバジル炒め」やトルコ風「牛肉と豆の煮込み」、カンボジア風「ココナッツカレー」などが、手軽に作れるワンボウルメニューに追加された。アプリによる新規メニュー追加も行なえるのも特徴。価格はオープンプライスで、直販サイトでの価格は163,350円。

「ビストロ NE-UBS10A」カラーはブラックとホワイトの2種類

オーブンがあることで、手の込んだこだわりのメニューが作れる一方で、毎日のおかず作りを、よりラクにしてくれる「普段使い」の調理機能を充実させたのも進化のポイントとなっている。その一つが冷凍食品の調理だ。

冷凍食品は今や食卓や弁当などに欠かせなくなり、毎日の献立に悩む人にも心強い存在となっている。中でも人気な冷凍餃子については“売上高日本一”の味の素冷凍食品によれば、直近5年間で市場が約1.3倍に成長。メインのおかずとしても定番メニューといえる。

今や食卓のメインとしても活躍する冷凍食品

味の素などの冷凍餃子は、フライパンがあれば水や油を使わず手軽に作れることでも人気だが、ビストロはこれを「ほったらかし」で作れるのがポイント。火のそばについていなくても、火加減を自動でコントロール。調理時間は約20分と少し長めだが、焼きすぎなどの心配なく、他の料理をしながら誰でも作りやすくなっている。

仕上がりについても、味の素冷凍食品が「はじめは大変半信半疑だったんですけれども、実際に試食をさせていただきまして、大変おいしく焼きあがっていてとても驚きました」(国内統括部 製品戦略部 多田裕之介 リテールグループ長)とコメントし、太鼓判を押している。

味の素冷凍食品 国内統括部 製品戦略部 多田裕之介 リテールグループ長がコメント

こうした調理を実現するのが特許技術の「ヒートグリル皿」。予熱いらずの「大火力極め焼きヒーター」と、マイクロ波を吸収してフライパンのように熱々になるヒートグリル皿で、食材を両面から素早く焼き上げられるもので、最高上昇温度は約230℃。オーブンで「焼く」「揚げる」調理が行なえる。

独自のヒートグリル皿

新しいUBS10Aはこれを進化させて「蒸し焼き」にも対応。庫内上部にたっぷりのスチームを閉じ込めて、短時間で蒸し器と同様の仕上がりにするとともに、ヒートグリルで下はこんがり仕上げる。

新機能である「下段蒸し焼きメニュー」は、ヒートグリル皿を下段に入れて、高さのある食材でも調理できるようになった。新設計のアンテナによる制御などで、オーブン庫内の電波の強度や反射を調整。電波の効率を従来モデル「NE-BS2700」比で約1.6倍向上。食材に対してムラなく加熱できるという。

下段に冷凍のままの餃子を入れて調理
しっかり焼き色が付いた焼き餃子に
新しい下段蒸し焼きメニューの技術

餃子だけでなく、冷凍うどんも解凍せずにそのまま調理可能。焼きうどんや、たらこ焼きうどん、みそ焼きうどん、豚キムチ焼きうどんといったレシピを用意。焼きうどんは4人分を一度に作れるため、家族の料理を一度に作りやすくなっている。

冷凍うどんも凍ったままの状態から調理できる
モチモチの焼きうどんに

料理をした後にも活用できる「食器清潔コース」を用意。スチームとヒーターを活かして食器や弁当箱などを除菌できるのも、このUBS10Aならではの特徴となっている。

食器清潔コースで皿や弁当箱などを除菌

アプリでメニューが増やせてマンネリ脱却。伝説の家政婦・志麻さんメニューも

テレビなどでおなじみ“伝説の家政婦”タサン志麻さん。Instagramのライブ配信で実際に監修レシピを調理してくれた

オーブンがネットにつながることで、購入した後も新しいメニューが増やせるのもメリット。豊富な全メニューから選ぶだけでなく、閲覧履歴からおすすめのレシピを紹介するといった表示で使いやすさを高めている。あまり使い慣れていない食材を調理する時や、レシピのマンネリから脱したい時なども活用できそうだ。

アプリで指定できるレシピとして、“伝説の家政婦”として知られるタサン志麻さんの監修したメニューも用意。

ビストロを毎日の“相棒”として愛用するという志麻さんは「操作がしやすい」ことを重視して選んだとのことで、「買ってみて使ったところ、今までの料理が数倍美味しくできました」と高く評価。

海外生活での経験や家族の話をしながらも、テキパキと調理する志麻さん

「夏の暑い時も火の前に立つ必要がないのはオーブン調理の良いところ」と話す志麻さんが紹介してくれたのは、パナソニックの「KitchenPocket(キッチンポケット)」アプリでも配信されている「レモンカルボナーラ」。試食すると、クリーミーで濃厚な味わいに、レモンの酸味がアクセントになって食が進む。これが後片付けも簡単なワンボウルで作れるということで、ランチなどにも合いそうだ。

レモンカルボナーラ

また、ヒートグリル皿で作った「チーズチキンカツレツ」は、両面焼きで表面の衣がサクッとして歯ごたえよく、大きめに切ったトマトやバジルのソースとの相性もぴったりだった。

チーズチキンカツレツ

ネットやアプリを使ってメニューを増やせることは便利な一方で「できることが多くなりすぎても、使いこなせない」と思う人もいるかもしれない。

パナソニックは、UBS10Aのような上位モデルにおけるアプリ連携として「機能はてんこ盛りだが、その中で使っていくうちにちょうどいい使い勝手になる」ことを想定して進化させていくという。KitchenPocketアプリで「閲覧履歴から好みを提案する」機能も、そうした取り組みの一つ。

「ネットにつながるから操作が複雑」ではなく「クラウドにある豊富な情報から自分仕様に最適化され、好みに合った製品になっていく」ことが、高級モデルならではの満足感に今後つながっていくと、より便利に、より長く使っていけそうだ。