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オーラルB、電動歯ブラシ「iO」に1万円台の普及モデル
2022年9月16日 09:05
P&Gジャパンは、オーラルケアブランド「Oral-B by Braun」から、最上位モデルの歯垢除去力はそのままに価格を抑えた電動歯ブラシ「オーラル B iO5/iO4/iO3」を10月初旬に発売する。価格はいずれもオープンプライスで、店頭予想価格は順に21,800円、16,800円、12,800円(すべて税別)。
丸形回転ブラシと振動で歯垢を落とす電動歯ブラシ。2020年発売の最上位機種「iO9」に搭載したリニアモーターカーと同じ原理の磁気駆動や押しつけ防止センサーを採用しながら、モード数やディスプレイをシンプルにすることで価格を半額以下に抑えた。
電動歯ブラシは手磨きに比べて歯垢除去力が高いため、手に取りやすい価格の製品を販売することで手磨きから電動歯ブラシへの移行を促進するという。P&G インターナショナルオペレーションズ オーラルケア アジア部長 シニアブランドディレクター 大川正樹氏は、「多くの人に歯垢除去力を実感してもらうために1万円台のモデルも用意した」と話す。
最上位機種と同じ歯垢除去力や押しつけ防止センサー
歯科クリーニング器具から着想を得た丸形のブラシが回転し、さらに振動して歯を磨く。振動技術には、リニアモーターカーと同じ原理の「リニアマグネティックシステム」を採用。磁気のエネルギーでブラシ1本1本を振動させる「遠心マイクロモーション」を生み出し、ブラッシングする。
また、ブラッシング圧を3色のライトで通知する「スマート押し付け防止センサー」を搭載。適切な強さで磨けているとライトが緑に、弱いときは青、強いときは赤に点灯する。歯茎を傷つけるのを防ぎながら、ブラシを弱く当ててしまうといった癖をつきにくくするという。
iO5には、スマートフォンと連携して、磨き残しの箇所をスマホで通知するAI機能も備えた。歯全体を6エリアに分割して、磨いている位置をリアルタイムでスマホアプリに通知し、磨き残しの場所を視認できる。
モード数やディスプレイをシンプルに
モード数やディスプレイ、AI機能を省略することで価格を抑えた。最上位機種では7モードを搭載しているのに対し、新製品は5モード以下にした。また、急速充電を搭載せず、充電時間はいずれも16時間。
iO5はハンドルにモードを表示するディスプレイを搭載。iO4/iO3はディスプレイを省いた。アプリ連携はiO5、iO4のみ対応で、iO4はAI機能を搭載せず、アプリではブラッシング時間を記録できる。
ブラシを含まない本体サイズはいずれも30×183×39mm(幅×奥行き×高さ)で、重さは127g。
iO5のモードは標準クリーン、やわらかクリーン、ホワイトニング、超やわらかクリーン、しっかりクリーンの5種。カラーはマットブラック。替えブラシ2種(アルティメイトクリーン、ジェントルケア)、充電器、トラベルケースが付属する。
iO4のモードは標準クリーン、やわらかクリーン、ホワイトニング、超やわらかクリーンの4種。カラーはクワイトホワイト。替えブラシ(アルティメイトクリーン)、充電器、トラベルケースが付属する。
iO3のモードは標準クリーン、やわらかクリーン、ホワイトニングの3種。カラーはアイスブルー。替えブラシ(アルティメイトクリーン)と充電器が付属する。
見取り図と福田萌子さんが製品を体感
9月15日に行なわれた製品発表会には、日本歯周病学会理事の若林健史先生、お笑い芸人「見取り図」の盛山晋太郎さんとリリーさん、初代“バチェロレッテ”で知られるモデルの福田萌子さんが登壇。製品の体験やトークセッションを行なった。
ふだん手磨きをしており歯茎からの出血が気になるという盛山さんは、会場でiO5を使った歯磨きを体験。歯を触ったところ「ツルツルになった」と驚いていた。
P&Gジャパンでは11月以降、全国の産院に電動歯ブラシを提供し、妊娠初期の妊婦を中心とした妊産婦へ無償で配るキャンペーンを実施予定と発表した。口腔環境の変化により特にトラブルが発生しやすい妊産婦を支援する。
福田さんは現在第一子を妊娠中で、産婦人科に行ったところ「歯医者に行っていますか?」と聞かれたことがあって驚いたという。歯科医の若林先生によれば「妊娠中は歯周病になりやすい。歯周病になっている人はなっていない人に比べ、未熟児早産や低体重児出産のリスクが7倍になる」とのことだ。