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シャープ、静かな掃除にとことんこだわったスティッククリーナー

RACTIVE Air POWER EC-SR8(左の2機種)

シャープは、コードレススティック掃除機「RACTIVE Air POWER EC-SR8」を9月8日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は99,000円前後。

また、同日に「RACTIVE Air EC-HR8」と「RACTIVE Air EC-AR8」も発売。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は順に85,000円前後、73,800円前後。

シャープのRACTIVE Airラインナップ。左からEC-SR8、EC-HR8、EC-AR8、2021年から継続販売のEC-FR7

最強&最小運転音の「EC-SR8」

ダストカップに髪の毛がからみにくい「からみにく~いサイクロン」を搭載したスティック掃除機の新モデル。

在宅時間の増加に伴い、2020年5月は東京都内の騒音に関する通報が過去最多の17,000件/月になるなど、家庭内の騒音に着目。「運転音が気になり、サッと掃除が始められない」という声に応えるため開発された。

掃除機による騒音の原因として、モーター音と排気音、駆動音のそれぞれに対策を行なった。モーター自体は従来モデルSR7と共通だが、それをファンネル(円錐)形状カバーで覆うことにより遮音した。

モーターの駆動音対策
モーターを覆うファンネル形状のカバー

排気については、ただ強力に吸引するだけでは気流の乱れで騒音につながるため、排気部に格子状の出口を設け、そこで整流した後で吸音材を通す形を採用した。

排気音の対策として、整流して吸音材を通す形に

駆動音の対策として、モーターの振動を抑制するための吸収材を配置。モーターだけでなく回転ブラシや吸込口にも振動吸収材を使用している。

これらによって、全体の音の大きさを抑えるだけでなく、人が不快に感じる突出した音も抑制。ピーク音とされる高い周波数800Hz~1kHzの音を抑えた。騒音レベル(dB)だけでなく、実際に聞こえる音の大きさ(実感音)を表す単位「SONE値」において、従来機SR7の約19.8SONE(騒音レベルは約68dB)に対し、新モデルSR8は約12.7SONE(約60dB)で実感音を約36%カットしたという。こうした取り組みで、外部機関による「Quiet Mark」認証を国内掃除機で初めて取得した

騒音レベルだけでなく不快なピーク音を抑制
従来機との実感音の比較
従来機と騒音の比較。高い音が明らかに減っているのが分かる

もう一つの特徴は、ホコリがたまりやすい廊下や部屋の端のキワ部分に対策した新しいヘッド「端までブラシ」。ブラシの配置が左右非対称で片側(手に持っている人にとって右側)は、フチがなくブラシが壁際までしっかり届く形になっており、ヘッドの右側を壁に沿わせると、吸い残しを防ぎつつ楽に掃除できるという。従来機SR7に比べると、SR8のブラシ幅は約17%アップした。狭いすき間や、階段などの鋭角な隅、巾木のように一段上がる場所などにもブラシが届きやすくしている。

ヘッド部のブラシ面を拡大
ブラシの写真左側はフチがなく、ブラシの毛が端まで届く構造に
従来モデル(左)と新モデル(右)のヘッド比較
ヘッドの右側を壁際に当てて掃除するとキレイになるため、わかりやすいようにヘッド右部には△マークをデザインしている
端までブラシにより、壁際も1回でしっかり吸引

従来モデルと同じく、腰をかがめずに立ったままヘッドを着脱できる「スグトルブラシ」を採用。さらに、ハンディ状態にした時も床に置いたパイプが自立する「新スグトル構造」となり、ハンディ掃除の後にスティック状態にするときも、立ったままで再び装着できる。

パイプが自立する「新スグトル構造」
かがまずにヘッドを着脱できる「新スグトル構造」

ヘッド部は、風の流れを集約して集じん力を高める「パワフルスリムヘッド」。残りの運転時間が確認できる7セグLEDや、ワンタッチでゴミ捨てできるダストカップ「そこポイ」を備える。アタッチメントとして、高い所に使える「はたきノズル」、布団やソファ向けの「コンパクトふとん掃除ヘッド」を備える。

本体サイズは221×267×1,030mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は1.7kg。集じん容量は0.3L。バッテリーは着脱式。最長運転時間は強モードが約15分、自動が約35分、標準が約45分(標準吸込口)/約90分(すき間ノズルなど)。充電時間は約100分。

本体カラーはホワイト系とブラック系の2色で、従来モデルとは異なりレッド系は用意しない。上記以外の付属品は、充電器、ハンディノズル、クリーニングブラシ、スタンド台、ツールホルダー。

最軽量「EC-AR8」と、パワフル&軽量の「EC-HR8」

「EC-AR8」は、RACTIVE Air史上で最軽量とする1.2kgのモデルで、軽量&ハイパワーが特徴の「EC-HR8」は、パワフルスリムヘッドを搭載した中間モデルとなる。なお、前述のSR8とは異なり、新しい低騒音のノイズリダクション設計ではない。

「EC-AR8」(右)と「EC-HR8」(左)

AR8/HR8ともに、端までブラシを備え、立ったままヘッドを付け替えられる新スグトル構造となっている。そのほか、からみにく~いブラシや、着脱式バッテリーなども採用する。集じん容量はいずれも0.13L。

本体サイズと重量は、AR8が209×227×957mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は1.2kg。HR8が221×241×957mm(同)で、重量は1.5kg。

バッテリーは着脱式。最長運転時間は、強モードが約11分/約14分(AR8/HR8)、自動が約28分/約35分(同)。標準は、AR8が約40分(標準吸込口)/約60分(すき間ノズルなど)、HR8が約45分(標準吸込口)/約90分(すき間ノズルなど)。充電時間はいずれも約100分。カラーはブラック系とホワイト系を用意する。

付属品は充電器、すき間ノズル、ハンディノズル、クリーニングブラシ、スタンド台、スグトルブラシ、ツールホルダーで共通。