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危険な避難口が「×」で分かる新しい誘導灯。東芝ライテック

進入禁止を表示する日本初の避難口誘導灯

東芝ライテック、竹中工務店、ホーチキの3社は、火災の発生場所に応じて、危険な経路に人が進入しないように表示する避難口誘導灯を共同開発。一般財団法人 日本消防設備安全センターのシステム評価を取得したと、7月5日に発表した。

避難経路上で火災が発生した場合に、火災により使用できなくなった経路の避難口誘導灯に進入禁止(×印)の表示をすることで、安全な避難口へ誘導するシステム。日本初となる本システムは、6月に竣工した名古屋市国際展示場 新第1展示館整備事業に初適用された。

火災により使用できなくなった経路に進入禁止(×印)の表示をする

人が多く集まる施設や建物には、避難口や避難方向を指示するための避難口誘導灯などの設置が義務付けられている。また一定規模以上の建物では、火災や災害が発生した際に、建物にいる人々が速やかかつ安全に避難できるよう、複数の避難経路が計画されているという。

しかし、出火場所によっては一部の避難経路が利用できない場合があり、そこへつながる避難口誘導灯が表示されたままであると、避難者が危険な避難経路に誘導される恐れがあった。本システムを採用することで、火災状況に応じた避難が可能になり、建物利用者の安全性を向上させるほか、スタッフの避難誘導業務をサポートすることが可能としている。

本システムは自動火災報知設備と連動して避難口誘導灯に進入禁止が表示されるため、安全に避難できるという。新築/既存問わず、複数の避難経路を持つ建物に適用可能。

開発において、表示装置の設計/製作を東芝ライテック、防災設備との連携システムの検討をホーチキ、システムの設計要件と評価および適用を竹中工務店が担当。今後、大規模商業施設や展示場のような不特定多数が利用する施設、および大規模倉庫などの避難経路が複雑な施設への適用拡大を目指す。

危険な避難経路へ誘導されてしまうことを防ぐ