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ミルクティーも作れる電気ケトルでお茶を味わう。ガラス製で見た目も楽しい
2022年5月30日 08:05
ドイツ生まれのキッチンブランド「ツヴィリング」は、シンプルなデザインが特徴の家電ブランド「Enfinigy(エンフィニジー)」を展開している。3月に新発売した電気ケトル「ヨーロピアンティーケトル 1.7L」は、本体がガラス製でストレイナー(茶こし)が付属し、お茶を淹れる過程も楽しめる製品だ。
このヨーロピアンティーケトルを活用し、ブルーノート東京グループエグゼクティブシェフの長澤宜久さんがお茶のレシピを報道関係者らに向けて紹介した。フルーツやスパイスをさまざまな茶葉と組み合わせることで、見た目も味も楽しめるお茶を淹れられるという。
麦茶やミルクティーなどを煮出せる「ヨーロピアンティーケトル」
ヨーロピアンティーケトルは、耐熱ガラス製でストレイナーが付属。煮出す必要のある麦茶や、さまざまなスパイスを使用するチャイなども作れる。
ツヴィリングというと、鍋や包丁などキッチンツールを思い浮かべる人も多いかもしれない。だが、同社のマーケティング部プロダクトマネージャーの山縣ゆう子氏は「ツヴィリングというと皆さんはお茶のイメージを抱かないかもしれないが、ブランドのあるドイツではお茶の消費量が多く、こだわりを持つ人が多い」と、同社との深いつながりを説明。
キッチン用品で培ってきた技術も応用した。ケトル底部のステンレスには、焦げにくい素材を使用。「一般的な電気ケトルでは扱えないような、ミルクティーやチャイなどの牛乳も煮ることができます」(山縣氏)。
記号を活用したシンプルなデザインを採用しているのも特徴。ml単位の水量目盛りのほか、カップ数の目盛りを備えた。ホームパーティなどで、人数にあわせてお茶を淹れられる。
抽出中の見た目も楽しめる3メニューを長澤シェフが紹介
ブルーノート東京の長澤さんはフランスで料理人として修業後、日本のレストランで腕を振るっている。発表会では、「紅茶」「中国茶」「日本茶」の3種類のお茶を料理とともに紹介した。
「ドライフルーツ×紅茶」で、凝縮されたフルーツの味を楽しむ
クロックムッシュとフレンチトーストを組み合わせた「モンテクリスト」に合わせて出されたお茶は、セイロンティーにドライフルーツを組み合わせたお茶だ。
- セイロンティー 20g
- 黒コショウ(粒) 5g
- ドライレモングラス 5g
- ドライマンゴー 10g
- ドライストロベリー 10g
- ドライオレンジ 5g(1枚)
- ドライレモン 5g(2~3枚)
- 1煎目は水量1.7Lを、80℃で5分保温
- 2煎目は水量1Lを、93℃(コーヒーモード)で3分保温
フルーツはあえて乾燥のものを使用。「フレッシュフルーツの場合、たくさんのフルーツを使う必要がある上に、紅茶よりもフルーツの味が強くなってしまう。ドライフルーツであれば、凝縮した味を出せる」(長澤さん)。
実は筆者はイチゴなどのフルーツが苦手なのだが、フルーツの味はかすかに感じる程度で、香りを楽しみながらおいしく飲むことができた。紅茶を主役にしたお茶を淹れたいときには、ドライフルーツがおすすめだ。
「中国茶×スパイス」は見た目もキレイ
香草の風味の強いセロリとミントの蒸し餃子と、五目おこわと一緒に出されたのは、さまざまな中国のスパイスが入った中国茶だ。
- 新昌龍井(シンショウロンジン) 6g
- 凍頂烏龍茶 6g
- 蓮の実 10g
- 花山椒 2g
- 陳皮 3g
- 乾燥生姜 2g
- 玖瑰花(メイグイファ) 5g
- 黄山貢菊(コウザンコウギク) 3g
- 1煎目は1.7Lを、93℃(コーヒーモード)で5分保温
- 2煎目は1Lを、93℃(コーヒーモード)で3分保温
ヨーロピアンティーケトルの内側のストレイナーに茶葉、ストレイナーの外にスパイスを入れることで、お茶を抽出していく過程も楽しめる。お茶を煮出している際の見た目がきれいなため、ホームパーティーなどで活躍しそうなレシピだ。
「日本茶×シナモン」で日仏の味
アップルパイや羊羹に添えられたのは、黒豆やスパイスが香る日本茶だ。フランスで修行した長澤さんが自身の体験を反映し、日本とフランスの味を組み合わせて作った。「日本茶の中に、フランスで食べたシナモンなどの味をミックスした」。
- 京番茶 10g
- 丹波黒豆(ロースト) 100g
- 乾燥紫大根 5g
- シナモン 5g(1本)
- クローブ 1g(10個)
- 1煎目は1.7Lを、100℃で5分保温
- 2煎目は1Lを、100℃で3分保温
黒豆茶なども存在するが、ロースト黒豆の入った番茶となっている。飲んだところ、思っていたよりも黒豆の味を感じたのが印象的だった。フランス風のアップルパイにも、羊羹にもぴったりと感じた。
手軽に作れるメニューも
上記の3メニュー以外にも、自宅で手軽にできるレシピも紹介してくれた。
セイロンティーを活用したレシピとしては、ジャスミンティーと好きな割合でブレンドし、レモンの皮と煮出すのもおすすめという。
また、中国茶ブレンドでも使われた生姜の活用法も教えてくれた。「生の生姜だとダイレクトに味が伝わる。個人的に、生姜の風味が現れたり隠れたりするような味が好きなので、あえて乾燥生姜を使用した」(長澤さん)らしく、好みに合わせて使い分けるのがよさそうだ。
お茶ではないレシピではあるが、タイムやローズマリー、ラベンダー、ミントなどのハーブでシロップを作ることもできるという。ハーブを少し乾燥させ、低温で長めに煮出して、シロップを加えることで、他の飲料と割って飲めるシロップになるそうだ。
バラエティ豊かなお茶だけでなく調理などにもマルチに使える
ミルクティーや中国茶など、さまざまなお茶を煮出せるヨーロピアンティーケトル。お茶に限らず、ショートパスタや卵を茹でる際にも使える。また、別売の哺乳瓶ホルダーを取り付ければ、哺乳瓶に入ったミルクも温め可能だ。
普段づかいでは麦茶を煮出したり、来客時にはフルーツやスパイスを入れて見た目も楽しいお茶を抽出したりと、活用できそうだ。