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東芝、使いかけ野菜もラップなしで鮮度を保つ冷蔵庫

冷凍冷蔵庫「VEGETA(ベジータ)」の「FZシリーズ」

東芝ライフスタイルは、冷凍冷蔵庫「VEGETA(ベジータ)」に、6ドアタイプ「FZシリーズ」3機種と5ドアタイプ「GZシリーズ」2機種を追加し、3月上旬から順次発売する。いずれも価格はオープンプライス。店頭予想価格は、定格内容積が461L~551Lの「FZシリーズ」が37万円前後~40万円前後、同465Lと501Lの「GZシリーズ」が32万円前後と33万円前後。

写真の左2モデルが「FZシリーズ」、左2モデルが「GZシリーズ」

新モデルでは、野菜室に使いかけ野菜の乾燥と水腐れを抑えて鮮度を保つ「使い切り野菜BOX」を搭載する。両シリーズの違いはドア数と定格内容積で、搭載される機能は共通。

「使い切り野菜BOX」は、従来から野菜室に搭載されている、野菜室の湿度を最適に保って野菜の鮮度を守る「ミストチャージユニット」の技術を活用したもの。同BOXに使いかけの野菜を入れれば、野菜の乾燥と水腐れを防ぎ、約10日間、新鮮に保存できるという。野菜をラップや袋で包む必要がないため、手間が省けるうえ、庫内の整理整頓にも役立つ。

野菜室の上段に設置される「使い切り野菜BOX」
「使い切り野菜BOX」の構造
ラップで包むことなく、BOXに入れるだけで鮮度が保てるとする

「ミストチャージユニット」は、多孔質フィルムシートを活用したユニット。野菜室などに設置することで、野菜を潤す水蒸気だけを通し、乾燥の一因となる冷気が野菜に直接当たるのを抑える。また、湿度過多の環境下では、野菜室の外へ水蒸気を放出、結露による野菜の水腐れを防ぐ効果がある。

なお、野菜室と使い切り野菜BOXに搭載した「ミストチャージユニット」には、脱臭効果の高い銅イオンを新採用したという。これにより、腐敗臭(アンモニア)や酸っぱい臭い(酢酸)には90%以上、玉ねぎ臭(メチルメルカプタン)には70%以上の脱臭効果があるとする。

「ミストチャージユニット」には多孔質フィルムシートを活用

また、従来機からチルドルームと野菜室に搭載しているUV-LEDを、増設(「W-UV除菌」)。UV照射の量と範囲を拡大し、食品をより清潔に保存できるうえ、野菜などのビタミンCやβカロテン等の栄養価を高めるという。

チルドルームと野菜室は、UV-LEDを増設した「W-UV除菌」を搭載

そのほか、食材の表面を氷の膜で包み込むことで、肉なら約10日間、魚や刺身は約7日間おいしさと鮮度を守るという「氷結晶チルド」、食品サイズに合わせて片手で簡単に高さを調節できる「フリードアポケット」、扉前面のスイッチ部をタッチすると冷蔵室の扉が自動で開く「タッチオープンドア」、野菜室の大きなケースを外すことなく、ケース底にたまった野菜くずなどを簡単に捨てられる「おそうじ口」などを備えている。

食材の表面を氷の膜で包み込むことで、肉なら約10日間、魚やさしみは約7日間おいしさと鮮度を守る「氷結晶チルド」
野菜室の大きなケースを外すことなく、ケース底にたまった野菜くずなどを簡単に捨てられる「おそうじ口」

無線LANに接続すると、スマートフォン専用アプリ「IoLIFE」と連携。AIが過去の使用状況から曜日ごとに1時間単位で使用パターンを予測し、適切な省エネ運転に自動で切り替える「かってにエコ」を使える。同機能では、氷結晶チルドモードや各室の温度設定なども同時に使用でき、ストレスなく省エネを実現できるとする。アプリでは、エコ運転率や扉開閉回数も確認できるため、節電効果を実感できるという。

AIが過去の使用状況から、適切な省エネ運転に自動で切り替える
スマートフォン専用アプリ「IoLIFE」の画面

本体サイズはFZシリーズ6ドアの551L「GR-U550FZ」が685×699×1,833mm(幅×奥行き×高さ)。508L「GR-U510FZ」は650×699×1,833mm(同)、461L「GR-U460FZ」は650×649×1,833mm(同)。

GZシリーズの本体サイズは、5ドア501L「GR-U500GZ」が600×745×1,833mm(幅×奥行き×高さ)、5ドア465L「GR-U470GZ」は600×704×1,833mm(同)。

【店頭予想価格】
FZシリーズ
「GR-U550FZ」40万円前後
「GR-U510FZ」38万円前後
「GR-U460FZ」37万円前後
GZシリーズ
「GR-U500GZ」33万円前後
「GR-U470GZ」32万円前後

全モデルの本体サイズなどの詳細