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28万円の全自動コーヒーマシンはおいしいの? デロンギ最上位機は在宅ワークにも強い味方

10月29日発売の「デロンギ プリマドンナ クラス 全自動コーヒーマシン ECAM55085」

在宅時間が増え、店ではなく家でコーヒーを飲むことが増えた人も多いのではないだろうか。家電の中でも、豆から挽いてリッチな香りと味わいを自宅でも楽しめる全自動コーヒーメーカーやエスプレッソマシンは注目カテゴリーの1つだ。

デロンギ・ジャパンが10月29日に発売する「デロンギ プリマドンナ クラス 全自動コーヒーマシン ECAM55085」は、「本場イタリア仕込みのエスプレッソ抽出で美味しいコーヒーを1杯ごとに簡単に淹れられる」という製品。

直販価格は283,800円で、さすがフラッグシップモデルというお値段だが、最高峰のマシンでは実際どんなコーヒーが楽しめるのか? 発売直前にその味わいを体験してきた。

新しい「アメリカーノ」から濃厚「カフェ・ジャポーネ」まで、同じ豆でも様々な味わい

今回のプリマドンナ クラスにおいて注目ポイントの1つが、新しい3メニューの追加。

「アメリカーノ」はエスプレッソにお湯を注いで作られるもので、「カプチーノ+」は、既存メニューの濃厚なドッピオ+をベースに作られる香りの高さが特徴。「カプチーノMIX」は、通常のカプチーノとは逆にエスプレッソの後にフロスミルクを注ぐことにより、両者がよりミックスされた形で味わえる。

本体タッチ操作でメニュー選択

同社が10月1日の「コーヒーの日」にちなんで行なった調査では、週1回以上自宅でコーヒーを飲んでいる男女400人のうち、「毎日(一日に1杯以上)コーヒーを飲む」人は8割以上いて、回答で最も多かったのは「一日2~3杯飲む」の36.5%だったとのこと。

おいしいコーヒーが飲めるマシンがあると、一日につい何杯も飲みたくなりそうだが、飲みすぎには気をつけたいし、時々は違う味わいで楽しみたいものだ。

スターバックスなどでも定番メニューであり、コーヒーの強い苦みが得意ではない人にも人気の「アメリカーノ」は、お湯で薄くしているとはいえ、元は濃密なエスプレッソから作られたもの。実際にプリマドンナ クラスで1杯淹れてみると、挽きたてのしっかりした香りが飲む前から味わえてホッとした気分になれる。口にすると後味はスッキリして重すぎないため、食事以外などサッと飲みたくなる気軽さがある。

アメリカーノ

今回味わった豆は同社ブランドの「デロンギ セレツィオーネ」で、アラビカ70%、ロブスタ30%という構成。

他の淹れ方だと後味はしっかり感じられるものの、どちらかといえばフレッシュさが印象的な豆で、アメリカーノで飲むのにもぴったりだと思えた。

豆は「デロンギ セレツィオーネ」を試飲

次はデロンギ独自の「カフェ・ジャポーネ」を味わった。ハンドドリップのように蒸らしながら間欠抽出して、香りとうまみを凝縮するというメニュー。蒸らしと抽出を複数回に分けてじっくり淹れるスタイルだ。

今度は同じ豆とは思えないほど深く濃密で、口に入った瞬間に広がる厚みのある味わいだけでなく、香りの余韻までしっかりして、豆の良さを極限まで引き出していると感じた。

筆者は在宅勤務が長く続き、家での飲み物もワンパターン化する傾向にある。例えば勤務時間中だったら何杯も飲めるアメリカーノを、ひと段落してゆっくり落ち着きたいときにはカフェ・ジャポーネを淹れるという使い方をすれば、気持ちの切り替えもできて仕事にもメリハリがつけられるのではと思えた。

カフェ・ジャポーネ

上記以外にも様々なメニューがあり、コーヒーメニューはエスプレッソやスペシャルティなど5種、ミルクメニューはカフェラテ、エスプレッソマキアートなど8種、お茶を楽しむための4種類の湯温設定も可能。コーヒー豆の量やコーヒーの抽出量も設定で好みに合わせて変えられる。家族で共用する場合、それぞれに好みの設定を決めておけば、毎回調整をしなくても、お気に入りの味ですぐ淹れられる。

ミルクメニューで魅力なのは、独自の自動ミルク泡立て技術「ラテクレマシステム」。ミルクが最も甘く感じられるという60℃~65℃で温度管理し、きめ細かくふわふわなミルク泡が抽出できるという。牛乳だけでなく豆乳やアーモンドミルク、オーツミルクも設定の切り替え不要で使えて、牛乳より脂質が少ない豆乳などでもよく泡立つという点もポイントだ。

プリマドンナ クラスで淹れられるコーヒーなど

スマホでも簡単操作、5年保証で長く安心

コーヒーを淹れる際は、本体のカラー液晶による直感的なタッチ操作に加え、日本導入モデルでは初となるスマホアプリ「Coffee Link App」での細かな調整などもできる。基本的な操作は本体だけで行なえるが、前述したように家族それぞれの好みの設定を保存しておきたい時の名前入力などは、スマホの方が簡単にできて便利。

スマホアプリ画面
新メニューの1つ「カプチーノMIX」をスマホからの操作で淹れる

豆から淹れる全自動の場合、飲んだ後の掃除などの面も気になるポイント。毎日の手入れを簡単にする工夫として自動内部洗浄機能があり、淹れた後に毎回掃除する必要はなく、その日の最後にまとめて溜まったカスを捨てるだけでOKとのことだ。

手入れの簡単さにも配慮

最上位のプリマドンナ クラスならではのもう1つの特徴が、5年間の無償修理が受けられる「Better Support」が付帯すること。このサービスには専用直通ダイヤルや、デロンギ公認のバリスタコーヒー講座への参加特典なども含まれており、長く使いたい高級モデルだけに、安心のサポート体制が用意されている。

5年の無償修理などのBetter Support対象となる
製品特徴や使い方などについて説明してくれたデロンギ・ジャパンのマーケティング部 プロダクト・マーケティング マネージャー 古家健氏

コーヒーメーカーに約28万円というのは、ポンとは出しにくいかもしれないが、せっかく毎日コーヒーを飲むなら、自分の好きな味でリラックスしたいもの。同じ豆を使っても豊富な味のバリエーションが楽しめるプリマドンナ クラスは、在宅の時間をより豊かにしてくれそうだ。