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パナソニック、ショッピングモデルで業界最軽量19.9kgの電動アシスト自転車「ビビ・SL」
2021年10月22日 06:05
パナソニック サイクルテックは、新開発の「カルパワードライブユニット」を搭載した電動アシスト自転車「ビビ・SL」を12月3日に発売する。ショッピングモデルとして業界最軽量の重量19.9kgを実現。価格は125,000円。
日ごろのショッピングや子供の送迎に加え、高齢者の免許返納後の移動手段など電動アシスト自転車の人気は高まりつつあるが、アシストで快適に漕げる反面、重く取り回しにくい点が課題となっている。そんな状況を考慮して、軽量化を図ったモデルに着手したという。
カルパワードライブユニットは素材や設計を見直すことで、従来と比べて24％(900g)の軽量化を実現。基盤のアナログ回路を減らしデジタル方式を取り入れるなど、部品数の削減にこだわって開発された。さらに、アシストの力強さはそのままに、より軽く快適な走行ができる新制御システム「カルパワーアシスト」も搭載。漕ぎだし時に地面の傾斜や荷物の負荷を検知して自動でアシストを調整する機能や、中速域のスピードの伸びを向上させる点が特徴だとしている。
新設計の「かるらくアルミフレーム」は、ダウンチューブの形状を二重構造型から卵型にすることで、軽量化しつつ強度も確保した。また、乗り心地も意識しており、足がつきやすいようにサドル高を従来比で5㎝低い67cmにしたうえ、シート角を寝かして位置をより後方に移動。ペダリング時の膝の負荷を減らせるとしている。
バスケットにも軽量化の工夫を凝らしている。化学素材メーカーの小松マテーレと共同開発したカーボン配合樹脂の採用により、剛性を保ちながら従来品と比べて175g軽くしたという。
カラーはパールピーコック、クラシカルレッド、パールココアブラウン、ディープブルーメタリックの4色。アシストモードは3段階。最大走行距離は57kmで、充電時間は3時間。車体サイズは1,780×580×670mm(全長×全幅×サドル最低高)。重量は19.9kg。
ビビ・SL以外にも、通勤・通学モデルのTIMO(ティモ)シリーズ、子乗せモデルのGyuttO(ギュット)シリーズからもカルパワードライブユニットを搭載する新モデルの発売も予定されている。詳しい車種は公式サイトで確認できる。
なお、電動アシスト自転車の需要増加に伴って大阪・柏原工場の生産体制の強化も発表された。カルパワードライブユニットの生産設備に加えて、ロボットを使った自動溶接設備や節水型被膜処理設備への投資、再利用可能な粉体塗料の採用などに取り組んだという。使用する水の量を32％削減し、揮発性有機化合物の排出もゼロにするなど、環境に配慮しつつ生産能力を3割上げたとしている。
