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バルミューダから「ドリップを変える」コーヒーメーカー。力強くクリアな味

BALMUDA The Brew

バルミューダは、同社初となるコーヒーメーカー「BALMUDA The Brew」を10月7日に発売する。価格は59,400円。予約受付は9月8日より順次開始する。

「目が覚めるようなストロングな味わいと、クリアな後味を両立した独自の抽出法」を特徴とするペーパードリップ式のコーヒーメーカー。サーバーの容量は約500mlで、1~3杯分を淹れられる。水タンク容量は約490ml。ミル機能は搭載せず、横幅約14cmのスリムな本体となっている。

緻密な温度制御や、コーヒーの個性を引き出すための0.2ml単位の正確なドリップ、クリアな後味を実現するという「バイパス注湯」を採用したのが大きな特徴。注湯口を上下で2つ備え、全体の湯量のうち75%を濃く抽出した後に残り25%を下の注湯口から直接サーバーへ注ぐことで最適な濃度に調整する。この手法により、ドリップ後半につれて豆から出る雑味成分が増えるのを防ぎ、クリアな後味を可能にした。

上下に2つの注湯口を備える

注湯温度はサーバーを温める際のスチームが100℃、蒸らしが93℃。その後0.2ml単位のドリップで段階的に温度を下げ、最後のバイパス注湯は86℃でクリアに仕上げる。この抽出法の総称を「Clear Brewing Method(クリア ブリューイング メソッド)」として特許出願中。同社の寺尾玄社長も「こんなに使っているバルミューダ製品、他にはありません」と、毎日楽しんでいるという。

BALMUDA The Brewの細かな温度制御や注湯は、ハンドドリップでも困難なため「ドリップコーヒーを変える革新的な抽出法」とし、その味わいを誰でも簡単に毎回楽しめるようにした。

温度の細かな制御が特徴

ドリッパーは専用設計の円錐型。注湯の速度を緻密にコントロールすることで、円錐型でも湯を注ぎすぎずに豆の成分を引き出しやすく、雑味が出にくいバランスを追求した。ドリッパーの上にフタは備えないオープンドリップ式で、湯を注いだ時のドリッパー内のふくらみや、香り、音をそのまま目や耳でも楽しめるという。

円錐型のペーパードリップ式
ドリッパーの中が見やすいオープンドリップ式

抽出のモードは、鮮やかな香りと味わいのREGULAR、強く深く凝縮されたSTRONG、さわやかな清涼感のICEDの3つを用意。中細挽き~中挽きにした好みのコーヒーを杯数分セットしてボタンを押すと抽出を開始する。

REGULARはバイパス注湯で加水する一方で、STRONGでは加水を行なわず、より力強い味わいに仕上げる。また、ICEDはアイスコーヒーとして氷を入れるのに適した濃度で淹れる。

操作部は天面に。オレンジ色のランプなども備える

サーバーはステンレス製で真空二重構造。揮発を防ぐためヒーターを搭載しない形とした。本体カラーはマットなブラックを採用する。

ステンレス製のサーバー

1杯の抽出時間は約4~7分で、モードや気温によって異なる。抽出量はREGULARとSTRONGが約120~360ml、ICEDが約75~225ml。

オレンジ色のランプとスピーカーも備え、抽出中はランプが点灯して古時計の振り子をイメージした音が鳴ることで出来上がりを待つ時間も演出する。

本体サイズは140×297×379mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約3.4kg。定格消費電力は1,450W。電源コード長は1m。

REGULARを飲んでみると、最初にガツンとインパクトの強い味わいと香りが印象的だが、あと口は驚くほどすっきりクリア。朝の一杯にもピッタリだ。STRONGはさらに濃厚ながら雑味が気にならず、食後にも合う。スイーツとの組み合わせにも満足できた