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冬の到来前に知っておきたい、石油ファンヒーターと石油ストーブ使用の点検ポイント

石油ファンヒーター

暖房機器メーカーのコロナは、寒い季節を迎える前に、石油暖房機の使用前点検を行なうよう呼びかけている。石油ファンヒーターと石油ストーブ、それぞれの点検内容をまとめていく。

石油ファンヒーターの点検ポイント

フィルターに溜まったゴミを掃除する

石油ファンヒーターの背面にある、エアーフィルターと温風空気取入口を、掃除機やブラシで掃除をする。ここにゴミやホコリが目詰まりすると、燃焼不良や誤作動の原因になるという。

エアーフィルターと温風空気取入口を掃除する
新しい灯油を使用する

石油ファンヒーターの給油タンクと固定タンク内には、昨シーズンの灯油が残っている場合がある。こうした灯油は、劣化している可能性があるため、給油ポンプやスポイトなどで抜き取る。

特に、昨シーズンから持ち越した灯油や、日光が当たる場所、高温の場所などで保管した灯油は変質し、黄色く変色したり、酸っぱい臭いがするという。また、水が混入した灯油は灯油と水が分離した状態になる。

変質した灯油や、灯油以外の油、水やゴミが混入した灯油を使用すると、機器が故障する原因になるので絶対に使用しないよう呼びかけている。

変質した灯油や、灯油以外の油、水やゴミが混入した灯油を使用すると、機器が故障する原因になる

なお、灯油の廃棄処分は、ガソリンスタンドや灯油販売店に相談する。また、新しい灯油は、火気や雨水、日光を避けた場所で保管する。保管の際は、赤外線を通しにくい、色付きの灯油用ポリタンク(推奨マーク付)を使用し、乳白色のポリタンク(水用)は使用しない。また、ポリタンクの蓋はしっかり閉めて保管する。

石油ストーブの点検ポイント

石油ストーブ
対震自動消火装置の作動具合を確認する

暖房機を強く前後に揺らした際に、対震自動消火装置が作動して、しんが最後まで確実に下がることを確認する(機種ごとの点検方法の詳細はコチラ)。

強く揺らして、しんが最後まで確実に下がれば問題ない。もし、しんが最後まで確実に下がらなかった場合は、下記の「しんの点検、手入れ(から焼き)」を行なう。なお、点検時は必ず乾電池を抜いて行なう。

しんの点検、手入れ(から焼き)

給油タンクが空の状態で点火操作を行ない、そのまま自然消火するまで燃焼させる。これにより、固くなっているしんに熱が通り、カーボンやタールなどの不純物を除去する、クリーニング効果が期待できるという。

から焼き前
から焼き後
しんの手入れ前後の注意点

しんの手入れは、風の当たらない屋内で行なう。から焼き中はニオイがするため、充分に換気する。

しんの手入れを行なっても効果がない、しんの上下操作が重い、しんの上部が摩耗して凸凹になるなど、しんに異常が見られるときは、販売店などへ、しんの交換を依頼する。

しんの手入れ後、最初に使用するときは、しんに十分灯油が染み込んでから点火する(しんを一番下まで下げてから給油タンクに灯油を入れ、ストーブにセット後20分以上待つ)。

新しい灯油を使用する

石油ファンヒーターと同様に、不良灯油は使用しない。油タンク内に不良灯油が残っている場合は、給油ポンプやスポイトで抜き取る。