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ミーレのコードレススティック掃除機、AIで調理するオーブン、水耕栽培も。ドイツでIFA 2020開幕

IFA 2020は現地で限定数のプレスが参加したほか、オンラインで会見の模様がライブ配信

ドイツ・ベルリンで、国際コンシューマエレクトロニクス展示会「IFA 2020」が9月3日(現地時間)より開幕した。会場のメッセ・ベルリンとオンラインの両方で5日まで開催される今回のIFAにおいて、ドイツのミーレ(Miele)が会見を行ない、オーブンなどのキッチン関連や掃除機、洗濯機における技術革新について紹介した。

ミーレ初の充電式のスティック掃除機として海外で展開している「Triflex HX1」を紹介。ノズル部の位置を変えることで、3通りの使い方ができる「3-in-1コンセプト」を特徴としており、吸引力は「従来のキャニスター掃除機と同等」としている。今回の会見で、カラーバリエーションの追加などにも言及した。

スティック時は、パワフルな吸引力の形状と、家具の下まで届きやすいスリムな形状の2通りに形を変えられるほか、ノズルやヘッドを外してハンディ型としても使える。連続使用時間は、付属する交換用バッテリーを合わせて最長120分。日本での販売は未定。

ミーレのコードレススティック掃除機「Triflex HX1」は3通りの使い方が可能
登壇したミーレ共同経営・代表取締役 ラインハルト・ツィンカン氏。同社においてドイツなど欧州だけでなく、中国や日本、韓国市場の重要性にも言及した

ドラム式洗濯乾燥機「WT1」の新モデルは、従来機よりも容量の多い9kgの洗濯と6kgの乾燥に対応。Mieleアプリを使って、洗濯の状況を確認したり、本体洗浄などの操作が可能。Alexa音声操作にも対応する。10月から一部の国で発売する。

ドラム式洗濯乾燥機「WT1」の洗濯9kg/乾燥6kgモデル

コーヒーメーカーシリーズでは、エスプレッソマキアートや、フラットホワイトなどを含む18種類のバリエーションに対応するミルクフォーマー「CM6 MilkPerfection」を発表。ネットワーク接続に対応し、スマートフォンアプリで洗浄などの操作も行なえるほか、Amazon Alexa音声操作にも対応する。海外では9月に発売予定。

ミルクフォーマー「CM6 MilkPerfection」

ビルトインのIHクッカー(クッキングヒーター)関連では、アプリを使って調理の手順をわかりやすくする「CookAssist」機能について紹介した。ステーキを裏返す適切なタイミングなど、1つ1つの手順を確認しながら、誰でも料理をしやすいという。

IHクッカーは「CookAssist」機能などを搭載
調理関連製品などを紹介したマーケティングおよびセールス担当取締役のアクセル・クニール氏

また、ビルトインのオーブンに搭載する「Smart Food ID」機能も説明。内部のカメラでオーブンの様子を撮影し、AIを活用して食材に適した調理を行なうもので、現在20のレシピに対応。今後もアップデートでレシピは増える予定だという。

オーブン内のカメラを活用して適切な調理ができるという「Smart Food ID」
ビルトイン食洗機の「G 5000 SL」

最後に紹介したのは、キッチンなど屋内でハーブやベビーリーフといった野菜を育てられるシステム「Plantcube」。冷蔵庫よりも小さなスペースで育てられ、作物によって異なるが1~3週間で収穫できるという。ドイツやオーストリア、ベネルクス諸国で販売されている。成長に必要な水や光の状況をスマホで管理でき、種の購入などもアプリから可能。

キッチンなどで野菜を育てられる「Plantcube」