ニュース

ミーレジャパン、25周年でプレミアム家電としての地位をさらに強固なものへ

 ミーレ・ジャパンは、2017年で25周年を迎えたことを記念して、プレス向けパーティーを開催した。パーティーでは、ミーレ・ジャパンの代表取締役社長の松原秀樹氏のほか、本国ドイツからミーレ・グループの共同経営者兼社長のDr.Reinhard Zinkann(Dr.ラインハルト・ツィンカン)氏も来日、それぞれスピーチした。

ミーレ・ジャパン25周年をお祝いしたケーキも用意された

 ミーレは、1899年創業のドイツの老舗家電メーカーで、カール・ミーレとラインハルト・ツィンカンが共同で創業し、今日においても、両家による共同経営が実施されている。今回、来日したDr.Reinhard Zinkann氏は、4代目の共同経営者兼社長。ミーレは、現在19,400名の社員と100カ国の販売拠点を有する。掃除機やランドリー機器、食器洗い機、調理器など扱う製品は多岐にわたる。中でもビルトインタイプの調理機器や、食器洗い乾燥機は評価が高く、高い耐久性にスタイリッシュなデザインを備えたプレミアムブランドとして、世界中で愛用されている。

 ミーレ・ジャパンは、ミーレの初めてのアジア拠点として、1992年に設立。代表取締役社長の松原秀樹氏は2012年から現職に就いているが、この5年半の間にビジネスは好転しているという。

ミーレ・ジャパンの代表取締役社長の松原秀樹氏

 「就任当時の2012年から、2017年で売上は約2倍に増えており、2014年から黒字化を果たしている。ここ、日本においても信頼されるプレミアム家電としての認知されてきた。ここ数年で暮らしや住まいのあり方や豊かさに対する定義も変わってきている。物質的なものからより精神的なものが重視されるようになり、消費者のモノ選びも変わってきた」

 ミーレでは“Immer Besserー常によりよいものをー”という理念を掲げる。

 「我々の製品は、20年の使用を想定した素材選びやテスト、高機能でスタイリッシュなデザインを搭載しているが、それは単に便利さだけを提供するものではない。お客様に家族や大切な人との時間や絆、ゆとりを提供させていただければと考えている。今後も、日々の暮らしに貢献できる企業として努力を続ける」と話した。

 一方、ミーレ・グループの共同経営者兼社長のDr.Reinhard Zinkann(Dr.ラインハルト・ツィンカン)氏は、「ドイツと日本はリンクしている部分が多い」と話す。

ミーレ・グループの共同経営者兼社長のDr.Reinhard Zinkann(Dr.ラインハルト・ツィンカン)氏

 「日本にはニコンやホンダなど、とても素晴らしい製品を作る企業が多い。時にドイツの会社と競合することもあるが、ドイツと日本の企業は切磋琢磨しながら、お互いに成長を続けてきた。そういった経緯もあり、今から25年前にアジアの国で初めて、日本に拠点を作った」

 経営に関しても、この2年の売上は過去最高を更新しているという。

 「2016年度の売上は36億ユーロで、前年比6.4%アップ、もうすぐ発表になる2017年度の売上に関してもその数字を上回ることになりそうだ。我々は創業以来、ファミリー経営を貫いており、現在もオーナーシップは100%家族が握っている。よりよいものをという精神を貫き、お客様に安心していただくという姿勢を貫いてきた。ここ日本においてミーレ製品は更なる成長を遂げることを確信している」

 ミーレ・ジャパンでは、創立25周年記念モデルのビルトイン食器洗い機(60cm幅)「G 4920 SCi」を2018年3月末までの限定で発売するほか、7月にはビルトイン食器洗い乾燥機の新モデルも発表する。

ビルトイン食器洗い機(60cm幅)「G 4920 SCi」。写真はステンレスのドアキット(37,000円(税抜))を取りつけたもの