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三菱電機、AIで温度と湿度を先読みして運転オン/オフも行なうエアコン「霧ヶ峰」

霧ヶ峰 FZシリーズ

三菱電機は、AI技術で室内の温湿度の変化を先読みし、運転を自動でオン/オフする「ムーブアイ mirA.I.+(ミライプラス)」搭載のルームエアコン「霧ヶ峰 FZシリーズ/Zシリーズ(2021年度モデル)」計18機種を、10月30日から順次発売する。

価格はオープンプライス。左右独立駆動プロペラファンを搭載した「FZシリーズ」の店頭予想価格は、31万8,000円前後(4.0kW)〜41万8,000円前後(9.0kW)。クロスフローファンを搭載した「Zシリーズ」の店頭予想価格は24万8,000円前後(2.2kW)〜38万8,000円前後(9.0kW)。

霧ヶ峰 Zシリーズ

従来モデルから引き続き、AI技術と高性能赤外線センサーにより、住宅性能や外気温の影響を学習・分析して室内の温度と湿度の変化を先読みする。これにより、運転を調整したり、1人ひとりの体感温度に合わせて気流を吹き分けたり、室内環境に合わせて気流を自動調整する機能を備える。

新モデルでは、これらの機能に加えて、運転を停止しても快適性を維持できるとAIが判断した場合には、運転を自動でオフ(スタンバイ)し、運転が必要と判断した場合は運転を自動でオンする「ムーブアイ mirA.I.+(ミライプラス)」を搭載する。

同機能は、リモコンの「おまかせ A.I.自動」ボタンを押すだけで利用でき、快適性と省エネ性を両立させるという。

夏場のエアコン運転では、搭載するAIが冷房/除湿/爽風(送風)を自動で切り換える。さらにAIの判断により、オン/オフ(スタンバイ)も行なう
冬場のエアコン運転では、AIの判断により気流の向きを変えるなどを行なうほか、オフ(スタンバイ)も行なう

専用スマホアプリ「霧ヶ峰 REMOTE」は、室内温度の高低を熱画像で確認できる「サーモでみまもり」機能を搭載。「タッチ気流」機能は、この熱画像を確認しながら、気流を届けたい場所をタッチするだけで、エアコンの気流を調整できる。視覚で直感的に分かりやすい操作で、きめ細かい気流調整が可能となり、リモコン操作による気流調整のストレスを軽減するという。

専用スマホアプリ「霧ヶ峰 REMOTE」
室内温度の高低を熱画像で確認。気流を届けたい場所をタッチする

さらに独自の空気清浄機能と清潔技術で、室内空気とエアコン内部の清潔性を維持するという。

具体的には、帯電させた水の微粒子「ピュアミスト」が、室内の空気中に含まれる菌、ウイルス、カビ菌、花粉の活動を抑制。これらが空気清浄と脱臭につながり、より清潔な室内空気環境維持に貢献するという。

また室内環境を改善するため、無駄が少ない換気タイミングをAIが判断し、本体ランプで知らせたり、リモコンのA.I.ナビボタンを押すことで確認できる「換気ガイド」機能を新搭載。

例えば、冷房時は外気温の上昇に伴い空調負荷が高くなるため、冷房を強めた後の換気ではなく、冷房を強める前に換気をするなど、空調の無駄を抑制する最適なタイミングを通知するという。

「換気ガイド」機能